「やはりキヨがいると全然違う」(C大阪・山下)。「抑えられたとはまったく思っていない」(札幌・田中)。
開幕前にセビージャから電撃復帰を果たした日本代表MFが、約4年半ぶりにJ1の舞台に帰ってきた。右内転筋の負傷により開幕からの2試合を欠場したが、このアウェー札幌戦で清武弘嗣が先発のメンバーリストに連ねたのである。ユン・ジョンファン新監督が就任し、よりソリッドな戦いへと舵を切ったC大阪にとって、このビッグネームの登場はチームを大きく後押しすることとなった。
【PHOTO】清武が約4年半ぶりにJの舞台へ!
4-2-3-1の右MFで先発した背番号46は、立ち上がりから積極的に攻撃に関わっていく。今季のC大阪は左右のサイドハーフがタッチライン際に大きく張り出し、相手守備の網を広げながらその目を突いていくスタイルだが、清武は時にワンタッチでシンプルに斜めのパスを通し、時に内側へカットインをするなどしてアクセントをつけていく。逆サイドに流れてドリブル突破を仕掛ける場面もあった。
そうした姿を見て、今季から就任したユン・ジョンファン監督は「思っていた通り、いい選手だと思いました。この選手が入ることで、チームにいい影響を及ぼすだろうと感じた」と素直に賛辞を送っている。
ただし、当の本人はデビュー戦を白星で飾ることができなかったとあって、自身への不満を募らせていた様子。前半終了間際、左サイドからのクロスに合わせフリーで放ったヘディングシュートはGKの好守に阻まれ、80分頃に山口蛍からの絶妙なパスをボレーで叩いたがフィニッシュはクロスバーの上に外れた。これらの場面を引き合いに出し、「結果的に好機をすべて外してしまい、申し訳ない気持ち」と反省の弁ばかりが試合後に発せられた。
2012年以来となるC大阪のユニホームを着ての試合を「プレーをしていて楽しかった」としているが、「最終的には勝てなかったので、楽しくない試合になってしまった」とデビュー戦を手厳しく評している。
本人が自らに厳しいのは、ある意味で当然だろう。だが、チームメイトは指揮官同様に清武の存在に頼もしさを感じている様子だ。最終ラインからフィールド全体を俯瞰していた山下達也は「やはりキヨ(清武)がいると全然違う。その高いキープ力でタメを作ってくれるのもそうだけど、キヨがいるだけで相手も警戒してくるし、攻撃参加もし難くなっていると思う。シーズンを通して考えれば、その存在はどんどん大きくなっていくのでは」と頼りにしている。
決定機を決めきれず、数字としては不発に終わったものの、「抑えられたとはまったく思っていない」とこの日マッチアップした札幌の左MF田中雄大は振り返る。やはりその存在自体が、相手選手へのジャブのようなプレッシャーとして利いていたということなのだろう。
ワールドカップイヤー前年に、電撃的に帰還を果たした日本サッカー界屈指の名手。きっと試合を重ねるごとに、ジャブをハードパンチへと変え、強烈なインパクトを放つ場面を増やしていくことだろう。
【PHOTO】清武が約4年半ぶりにJの舞台へ!
4-2-3-1の右MFで先発した背番号46は、立ち上がりから積極的に攻撃に関わっていく。今季のC大阪は左右のサイドハーフがタッチライン際に大きく張り出し、相手守備の網を広げながらその目を突いていくスタイルだが、清武は時にワンタッチでシンプルに斜めのパスを通し、時に内側へカットインをするなどしてアクセントをつけていく。逆サイドに流れてドリブル突破を仕掛ける場面もあった。
そうした姿を見て、今季から就任したユン・ジョンファン監督は「思っていた通り、いい選手だと思いました。この選手が入ることで、チームにいい影響を及ぼすだろうと感じた」と素直に賛辞を送っている。
ただし、当の本人はデビュー戦を白星で飾ることができなかったとあって、自身への不満を募らせていた様子。前半終了間際、左サイドからのクロスに合わせフリーで放ったヘディングシュートはGKの好守に阻まれ、80分頃に山口蛍からの絶妙なパスをボレーで叩いたがフィニッシュはクロスバーの上に外れた。これらの場面を引き合いに出し、「結果的に好機をすべて外してしまい、申し訳ない気持ち」と反省の弁ばかりが試合後に発せられた。
2012年以来となるC大阪のユニホームを着ての試合を「プレーをしていて楽しかった」としているが、「最終的には勝てなかったので、楽しくない試合になってしまった」とデビュー戦を手厳しく評している。
本人が自らに厳しいのは、ある意味で当然だろう。だが、チームメイトは指揮官同様に清武の存在に頼もしさを感じている様子だ。最終ラインからフィールド全体を俯瞰していた山下達也は「やはりキヨ(清武)がいると全然違う。その高いキープ力でタメを作ってくれるのもそうだけど、キヨがいるだけで相手も警戒してくるし、攻撃参加もし難くなっていると思う。シーズンを通して考えれば、その存在はどんどん大きくなっていくのでは」と頼りにしている。
決定機を決めきれず、数字としては不発に終わったものの、「抑えられたとはまったく思っていない」とこの日マッチアップした札幌の左MF田中雄大は振り返る。やはりその存在自体が、相手選手へのジャブのようなプレッシャーとして利いていたということなのだろう。
ワールドカップイヤー前年に、電撃的に帰還を果たした日本サッカー界屈指の名手。きっと試合を重ねるごとに、ジャブをハードパンチへと変え、強烈なインパクトを放つ場面を増やしていくことだろう。