第95回全国高校サッカー選手権大会は１月９日、埼玉スタジアム２○○２で決勝戦の青森山田対前橋育英が14時05分キックオフで行なわれている。

【PHOTOハイライト決勝】青森山田５－０前橋育英

【表彰式PHOTO】青森山田５-０前橋育英

　ともにインターハイ優勝の経験はありながら、選手権での優勝はなく、初優勝を目指す両チームの激突は、互いに立ち上がりから激しく攻め合う展開に。そんななか、先にチャンスを掴んだのは前橋育英。４分、右からのクロスを田部井悠（２年）がヘディングで狙うも、惜しくも枠を外れた。
　
　序盤は青森山田がポゼッションでやや優位に立つものの、前橋育英も鋭いカウンターを発動して一進一退の攻防を見せた。

　16分、再び前橋育英にビッグチャンスが訪れる。カウンターから高沢颯（３年）が抜け出し、GKと１対１に。しかし、ここは青森山田の守護神・廣末陸（３年）がビッグセーブを見せ、得点ならず。

　やや押し込まれた青森山田だったが、24分に最初に訪れた決定機を生かす。右サイドからのクロスを受けた高橋壱晟（３年）がワントラップから強烈な左足のシュート。これがゴールネットを揺らし、青森山田が先制した。

　だが前橋育英もすぐさま反撃。26分に惜しいシュートで青森山田を慌てさせると、その後も鋭いカウンターを繰り出す。

　前半終了間際には、前橋育英が右サイドからのセットプレーでチャンスを掴む。ゴール前でクロスのこぼれ球を拾った角田涼太朗（２年）が押し込もうとするが、シュート寸前で青森山田の三国スティビアエブス（３年）がクリア。前橋育英はまたも決定機を逃した。

　その直後、青森山田はカウンターから抜け出した嵯峨理久（３年）がゴールネットを揺らす。青森山田が２-０とリードして、前半を終了した。

　後半に入り、最初にチャンスを掴んだのは青森山田。相手のミスからショートカウンターで攻め込んだ青森山田は、中央でパスを受けたFW鳴海彰人（３年）がDFをかわして右足のシュートを放つ。しかし、シュートは右ポストを直撃。ゴールとはならなかった。

　しかし、青森山田は56分、右サイドからのクロスを胸トラップで受けた鳴海が、右足での豪快な一発。ゴールネットを揺らし、青森山田に３点目をもたらした。さらに青森山田は続けざまに鳴海が４点目をゲット。GK廣末のフィードから郷家が後ろへすらし、これを受けた鳴海がゴールに流し込んだ。青森山田が４-０と大きくリードを広げた。

　前橋育英は75分、右サイドから崩しチャンスを広げると、左サイドでボールを受けた高沢が相手DFを翻弄して中央へ折り返す。これをキャプテンの大塚諒（３年）がヘディングで狙うが、惜しくもクロスバーを越えた。

　反撃を試みる前橋育英だったが、一瞬のスキを突いた青森山田が５点目を奪う。DFのクリアミスを拾った佐々木快（３年）が左足のシュートを叩き込み、５-０とする。

　結局、その後も得点を許さなかった青森山田が５-０で前橋育英を下し、初優勝を飾った。FW鳴海彰人は今大会６ゴールで得点王に輝いている。

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