インテル新監督にピオーリが正式決定! 最後まで競合していた2人とは?

カテゴリ:メガクラブ

ジャンルカ・ディ・マルツィオ

2016年11月09日

コンサルタントを務める大物代理人もピオーリには好印象。

「キャスティング面接」を経て、最終的に新監督に指名されたピオーリ。インテルを再建できるか? (C)Getty Images

画像を見る

 11月1日にフランク・デブールを解任したインテルは、先週末に複数の後任候補をミラノのホテルに招き、「キャスティング面接」を行ってきた。
 
 その結果、最終的に白羽の矢が立ったのは、ピエロ・アウジリオSDらイタリアで実務を担当する幹部が一致してプッシュしていたステーファノ・ピオーリ(元ラツィオ監督)。現地時間11月8日に正式発表された。
 
 コンサルタントとして会長のエリック・トヒルとオーナーの蘇寧グループに影響力を持つ大物エージェントのキア・ジョーラブシャンも、一方で自らの顧客であるジャンフランコ・ゾーラ(元イタリア代表FW/元カリアリ監督)を推薦しつつも、イタリア人であるピオーリに対しても当初からポジティブな意見を持っていた。
 
 そのゾーラとともに最後まで競合としてリストに残っていたのが、昨シーズンまでビジャレアルを率いていたマルセリーノ・トラル・ガルシア。蘇寧グループはこのスペイン人監督招聘を望んでおり、日曜日の夕方までミラノのホテルで長時間の交渉を持っていた。
 
 しかし最終的には、セリエAを最も知っており最もリスクが少なく手堅い選択であるピオーリの起用で、イタリア・サイドが押し切る格好となった。ちなみに、ジョーラブシャンもマルセリーノの起用には消極的な意見を持っていた。
 
 12節終了時点で5勝2分け5敗(9位)とこれ以上の失敗が許されない状況を考えれば、未知数の多いマルセリーノよりもピオーリを優先した選択は、理に適っていると言えるだろう。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
【関連記事】
混迷したインテル新監督人事…ピオーリ招聘までの舞台裏とは?
ネイマールに人気集中のブラジル代表、エース不在の練習で最も声援を受けたのは!?
ヴェッラッティをユーベ、ミラン、インテルが争奪! 契約解除金の引き下げも?
【久保建英がJ最年少出場】欧州4大リーグの記録保持者、メッシやC・ロナウドなどのデビューは何歳?
小林祐希の原点<1> 幼稚園でリフティング1000回超! 卒園時に「日本代表になる」

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 唯一無二の決定版!
    2月15日発売
    2024 J1&J2&J3
    選手名鑑
    60クラブを完全網羅!
    データ満載のNo.1名鑑
    詳細はこちら

  • 週刊サッカーダイジェスト いざW杯予選へ!
    3月8日発売
    元代表戦士、識者らと考える
    日本代表の現在地と未来
    2026年へのポイントは?
    J1&J2全クラブ戦力値チェックも
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 夏の移籍を先取り調査!
    3月21日発売
    大シャッフルの予感
    SUMMER TRANSFER
    夏の移籍丸わかり
    完全攻略本2024
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ