不穏な雰囲気に包まれてもおかしくない状況だったが…。
[J1第2ステージ12節]横浜3-1新潟/9月17日/日産ス
是が非でも勝点3――。
降格圏(16位)の名古屋に勝点4差に迫られている15位の新潟は、必勝を誓いながらまたも白星を挙げられなかった。
なにより悔やまれたのは、自分たちで試合の流れを悪くしてしまったことだろう。
「3失点とも防げたものだった」(松原健)、「イージーに失点した」(吉田達磨監督)との言葉からも明らかなように、いずれの失点も相手への対応の甘さから招いたものだった。サイドからクロスを入れられ、CBのマークのズレから兵藤慎剛に決められた1失点目に関しては、吉田監督もこう振り返る。
「あの場所で、あのレベルのプレーをしてはいけない。あっちゃいけない、ありえないプレーだった」
2失点目も、セカンドボールへの反応さえ意識していれば防げたかもしれない。さらに言えば、前田直輝に決められた3失点目も、シュートコースを切るような対応が必要だった。
いずれにせよ、守備が緩慢だったのに変わりはない。勝利の芽を容易く潰してしまった要因は、まさにそこにあったのだ。
そんなチームに対し、敵地まで駆け付けたサポーターたちは試合後にどう反応を示すのか――。普通なら、不穏な雰囲気に包まれてもおかしくはない状況だが、ゴール裏に出向いた選手たちを大声量のチャントで出迎えたのである。
この苦境にできるのは、選手たちを後押しするほかないと、そんな意思がはっきりと伝わってきた光景は、実に印象深かった。
結果として連敗は「3」に伸びた。16位の名古屋が敗れたため勝点差は変わらないが、次節以降、鹿島や浦和、G大阪など上位陣との対戦が待ち受ける。
重圧と不安は、より一層膨らむばかりだが、それでも、懐の深いサポーターの後押しを受けて、奮起しないわけにはいかない。
「先週はブーイングを受けたが、今日は声援に変わって、やらなければいけないという思いになった。ただ、負けてサポーターの前に行くのを見るのは監督も選手も辛いし、本当に申し訳ない」(吉田監督)
この日の悔しさを胸に、ホームで迎える次節の鹿島戦では、なんとしても希望の光を灯したい。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
是が非でも勝点3――。
降格圏(16位)の名古屋に勝点4差に迫られている15位の新潟は、必勝を誓いながらまたも白星を挙げられなかった。
なにより悔やまれたのは、自分たちで試合の流れを悪くしてしまったことだろう。
「3失点とも防げたものだった」(松原健)、「イージーに失点した」(吉田達磨監督)との言葉からも明らかなように、いずれの失点も相手への対応の甘さから招いたものだった。サイドからクロスを入れられ、CBのマークのズレから兵藤慎剛に決められた1失点目に関しては、吉田監督もこう振り返る。
「あの場所で、あのレベルのプレーをしてはいけない。あっちゃいけない、ありえないプレーだった」
2失点目も、セカンドボールへの反応さえ意識していれば防げたかもしれない。さらに言えば、前田直輝に決められた3失点目も、シュートコースを切るような対応が必要だった。
いずれにせよ、守備が緩慢だったのに変わりはない。勝利の芽を容易く潰してしまった要因は、まさにそこにあったのだ。
そんなチームに対し、敵地まで駆け付けたサポーターたちは試合後にどう反応を示すのか――。普通なら、不穏な雰囲気に包まれてもおかしくはない状況だが、ゴール裏に出向いた選手たちを大声量のチャントで出迎えたのである。
この苦境にできるのは、選手たちを後押しするほかないと、そんな意思がはっきりと伝わってきた光景は、実に印象深かった。
結果として連敗は「3」に伸びた。16位の名古屋が敗れたため勝点差は変わらないが、次節以降、鹿島や浦和、G大阪など上位陣との対戦が待ち受ける。
重圧と不安は、より一層膨らむばかりだが、それでも、懐の深いサポーターの後押しを受けて、奮起しないわけにはいかない。
「先週はブーイングを受けたが、今日は声援に変わって、やらなければいけないという思いになった。ただ、負けてサポーターの前に行くのを見るのは監督も選手も辛いし、本当に申し訳ない」(吉田監督)
この日の悔しさを胸に、ホームで迎える次節の鹿島戦では、なんとしても希望の光を灯したい。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)