「A代表も見据えて」
[SBS杯]U-18日本 2-4 U-18スペイン/12月20日/藤枝総合運動公園サッカー場
“夏の風物詩”でもある『SBSカップ国際ユースサッカー』が今年度から冬開催に大会が移行し、12月19 日から静岡県内で熱戦が繰り広げられている。
酷暑の影響でコンディションが落ちる心配や、ゲリラ豪雨で中止や中断を回避できるため、より高いレベルでのゲームが期待されるなか、U-18日本代表は20日にスペインと第2戦を戦った。
今大会から、今シーズンまで湘南を率いた山口智氏が監督に就任。2027年のU-20ワールドカップを目ざすチームの初陣となった。
初戦は静岡ユース(18歳以下の静岡県選抜)に3−0で快勝したなかで、続くスペイン戦は一度逆転したが、同点で迎えた53分に退場者を出した影響で最終盤に連続失点。2−4で敗れ、今大会初黒星を喫した。
バルセロナやレアル・マドリーのBチームに所属する選手なども参加し、強烈な個性を示したスペイン。しかし、日本も決して負けておらず、局面を切り取れば十分に戦えていた。とりわけ可能性を示したのが、25年シーズンはJ2で33試合に出場したFW新川志音(鳥栖)だ。
高校3年生ながらJ2で5ゴールを奪い、今年9月には飛び級で28年のロス五輪を目ざす大岩ジャパンにも招集されたアタッカーは、今大会初戦でも2発の活躍。勢いそのままにスペイン戦でも序盤からアグレッシブに仕掛け、2トップの一角で果敢にゴールを狙った。
12分の同点弾は圧巻。高い位置でFW徳田誉(鹿島)が右サイドでプレスをかけると、新川が鋭い動き出しからボールを引き出す。パスを受けると、中に持ち運んで左足を振り抜いた。
「ニアが空いていなかったので、ファーに蹴ろうと思ったけど、ちょっと上手く当たらなくて、アウト回転がかかった。狙っているところは同じだったんですけど、少し当たるポイントがずれたんです」(新川)
“夏の風物詩”でもある『SBSカップ国際ユースサッカー』が今年度から冬開催に大会が移行し、12月19 日から静岡県内で熱戦が繰り広げられている。
酷暑の影響でコンディションが落ちる心配や、ゲリラ豪雨で中止や中断を回避できるため、より高いレベルでのゲームが期待されるなか、U-18日本代表は20日にスペインと第2戦を戦った。
今大会から、今シーズンまで湘南を率いた山口智氏が監督に就任。2027年のU-20ワールドカップを目ざすチームの初陣となった。
初戦は静岡ユース(18歳以下の静岡県選抜)に3−0で快勝したなかで、続くスペイン戦は一度逆転したが、同点で迎えた53分に退場者を出した影響で最終盤に連続失点。2−4で敗れ、今大会初黒星を喫した。
バルセロナやレアル・マドリーのBチームに所属する選手なども参加し、強烈な個性を示したスペイン。しかし、日本も決して負けておらず、局面を切り取れば十分に戦えていた。とりわけ可能性を示したのが、25年シーズンはJ2で33試合に出場したFW新川志音(鳥栖)だ。
高校3年生ながらJ2で5ゴールを奪い、今年9月には飛び級で28年のロス五輪を目ざす大岩ジャパンにも招集されたアタッカーは、今大会初戦でも2発の活躍。勢いそのままにスペイン戦でも序盤からアグレッシブに仕掛け、2トップの一角で果敢にゴールを狙った。
12分の同点弾は圧巻。高い位置でFW徳田誉(鹿島)が右サイドでプレスをかけると、新川が鋭い動き出しからボールを引き出す。パスを受けると、中に持ち運んで左足を振り抜いた。
「ニアが空いていなかったので、ファーに蹴ろうと思ったけど、ちょっと上手く当たらなくて、アウト回転がかかった。狙っているところは同じだったんですけど、少し当たるポイントがずれたんです」(新川)
狙いとはやや異なる形のミドルだったが、相手GKの手をかすめてサイドネットに突き刺さった。
その後も得意の裏抜けなどでチャンスに絡み、守備でも献身的なプレスでチームに貢献。53分に2枚目の警告で退場となったアンカー・鈴木楓(FC東京U-18)のポジションを埋めるべく、新川は57分に交代となったが、個人のパフォーマンスとしては目を見張った。
だが、本人は今日のプレーに納得していない。
「(相手を)背負った際にボールを奪われることが自分の課題だったんですけど、今日はなかなか奪われなくて、そこは良くなったと思う。ただ、まだまだスペインに対してできるところはあったし、そこは映像を見直して改善していきたい」
さらに上へ――。新川を駆り立てるのは、さらなる成長を目ざしているからにほかならない。同じタイミングで活動がスタートするU-22日本代表は、年明けからU-23アジアカップに出場するが、自身は招集外。さらに19日に熊本からフランクフルトへの完全移籍が発表されたFW神代慶人は同学年で、ライバルのステップアップも「刺激になっている」(新川)。
そうした環境が自分を突き動かしており、U-20ワールドカップだけに目標を留めていないのもそのためだ。
「U-20ワールドカップもそうだけど、もっと上を目ざしたい。ロス五輪もそうだし、A代表も見据えてやっていかないと、自分の成長が止まってしまう。もっともっと高いレベルでやれるようにしたい」(新川)
可能性は無限大。貪欲に次のステージを見据える新川は、ネクストシーズンにどのような進化を遂げていくのか。“鳥栖の超新星”から目が離せない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【動画】U-18日本代表の新川志音がスペイン相手に豪快な左足弾!
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? Jリーガーが好きな女性タレントランキングTOP20を一挙紹介
その後も得意の裏抜けなどでチャンスに絡み、守備でも献身的なプレスでチームに貢献。53分に2枚目の警告で退場となったアンカー・鈴木楓(FC東京U-18)のポジションを埋めるべく、新川は57分に交代となったが、個人のパフォーマンスとしては目を見張った。
だが、本人は今日のプレーに納得していない。
「(相手を)背負った際にボールを奪われることが自分の課題だったんですけど、今日はなかなか奪われなくて、そこは良くなったと思う。ただ、まだまだスペインに対してできるところはあったし、そこは映像を見直して改善していきたい」
さらに上へ――。新川を駆り立てるのは、さらなる成長を目ざしているからにほかならない。同じタイミングで活動がスタートするU-22日本代表は、年明けからU-23アジアカップに出場するが、自身は招集外。さらに19日に熊本からフランクフルトへの完全移籍が発表されたFW神代慶人は同学年で、ライバルのステップアップも「刺激になっている」(新川)。
そうした環境が自分を突き動かしており、U-20ワールドカップだけに目標を留めていないのもそのためだ。
「U-20ワールドカップもそうだけど、もっと上を目ざしたい。ロス五輪もそうだし、A代表も見据えてやっていかないと、自分の成長が止まってしまう。もっともっと高いレベルでやれるようにしたい」(新川)
可能性は無限大。貪欲に次のステージを見据える新川は、ネクストシーズンにどのような進化を遂げていくのか。“鳥栖の超新星”から目が離せない。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【動画】U-18日本代表の新川志音がスペイン相手に豪快な左足弾!
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? Jリーガーが好きな女性タレントランキングTOP20を一挙紹介




















定価:980円(税込)
定価:980円(税込)
定価:1100円(税込)