アーセナルはホームでリバプールに3-4と敗れた開幕戦に続き、試合を優勢に進めながらまたしても白星から見放され、理想的なスタートを切ったとは言えない状況だ。
レスター戦後には、MFのグラニト・ジャカをボルシアMGから獲得した以外に、即戦力となるタレントを確保できていない補強に不満を溜めこんだサポーターから「金を使え」というチャントを歌われるなど、今夏の移籍市場での振る舞いには批判の声も少なくない。
そんな、補強に関しての批判的な意見に声を荒げたのはアーセン・ヴェンゲル監督だ。
レスター戦後の会見で、就任21年目のフランス人指揮官は皮肉交じりに記者達の質問に応えた。
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「どうして私が補強したくないって思っているんだい? そんな意見は理解できないね。チームを強化できる選手がいたら獲得したいと考えているよ」
「もし、私があなたを明日4500万ポンド(約58億円)で獲得したとするなら、私は4500万ポンド(約58億円)を使うことになる。それで私が『よくやった』と称えられるかね? 使った金額が質の高さを保証するわけではない」
「価格に見合った選手がいれば、私は3億ポンド(約420億円)だって注ぎ込むだろう。もちろん3億ポンド(約420億円)もあればの話だ。それに、このクラブでは600人が働いている。そのことを忘れないでくれ。私たちには彼らの世話をする責任がある」
「試合後にあなた方がフットボールについて話すのではなく、お金について尋ねてきたことは少し驚きだったね」
