「セカンドボールを必ずマイボールにする」。森脇がこぼれ球を拾い、敵陣をドリブルで攻略。クロスからゴールを演出する。
[J1第2ステージ9節] 浦和レッズ 1-2 川崎フロンターレ
8月20日/埼玉スタジアム2002
浦和が川崎との首位攻防戦を1-2で落とし、再びステージ2位に、年間勝点も5差をつけられ、状況的には「前節を戦う前と、同じ勝点差に戻った」(ペトロヴィッチ監督)。
試合は立ち上がりの15分に中村憲剛に先制点を与えてしまったものの、ホームチームがボールをしっかり回して主導権を握っていった。そして迎えた28分、浦和に起死回生の同点ゴールが決まった。
突破口を切り開いたのは右ストッパーの46番、森脇良太だった。
川崎が浦和と同じシステムにしてきたことで、森脇は中村と対峙。しかも、流動的にポジションを入れ替えて襲い掛かってくる大久保嘉人、小林悠にも対応しなければならない。彼はその難しい役割をこなすなか、反撃の糸口を探っていたと言う。
「目の前にいた相手が(中村)憲剛さんだったが、『なにもやらせない』という強い気持ちを持っていた」。そのなかで特に心がけていたのが、「セカンドボールを必ずマイボールにすること」だった。
森脇がハーフウェイラインからロングフィードを前線に放つ。味方をフォローしようとそのまま前線まで駆け上がると、両チームの選手が空中戦で競り合ったボールが目の前にこぼれる。森脇は獲物に襲い掛かるように躊躇わず、そのボールを目がけて爆走する。
「狙っていた。良い感じでボールを奪うことができた」
ボールを奪うとドリブルで持ち上がり、右サイドを完全に攻略してクロスを放つ。ボールはクリアしようとしたDFの足をかすめて渡った李忠成が押し込み、1-1に追い付いた。
李がゴール裏で柏木陽介や高木俊幸と歓喜する一方、森脇は拳を突き上げてホームスタンドの前を駆け上がる。スタジアムの大型ビジョンも、ゴールを決めた李よりも、まず森脇を追い掛けて、雄叫びを挙げる表情がドアップで会場にも流れた。
しかし――、74分に交代出場の森谷にゴールを叩き込まれ、森脇はその直後に「両足がつっていた。自分自身から交代を名乗り出た」と遠藤航と交代し、ベンチに退いた。
森脇は首を捻って嘆いた。
8月20日/埼玉スタジアム2002
浦和が川崎との首位攻防戦を1-2で落とし、再びステージ2位に、年間勝点も5差をつけられ、状況的には「前節を戦う前と、同じ勝点差に戻った」(ペトロヴィッチ監督)。
試合は立ち上がりの15分に中村憲剛に先制点を与えてしまったものの、ホームチームがボールをしっかり回して主導権を握っていった。そして迎えた28分、浦和に起死回生の同点ゴールが決まった。
突破口を切り開いたのは右ストッパーの46番、森脇良太だった。
川崎が浦和と同じシステムにしてきたことで、森脇は中村と対峙。しかも、流動的にポジションを入れ替えて襲い掛かってくる大久保嘉人、小林悠にも対応しなければならない。彼はその難しい役割をこなすなか、反撃の糸口を探っていたと言う。
「目の前にいた相手が(中村)憲剛さんだったが、『なにもやらせない』という強い気持ちを持っていた」。そのなかで特に心がけていたのが、「セカンドボールを必ずマイボールにすること」だった。
森脇がハーフウェイラインからロングフィードを前線に放つ。味方をフォローしようとそのまま前線まで駆け上がると、両チームの選手が空中戦で競り合ったボールが目の前にこぼれる。森脇は獲物に襲い掛かるように躊躇わず、そのボールを目がけて爆走する。
「狙っていた。良い感じでボールを奪うことができた」
ボールを奪うとドリブルで持ち上がり、右サイドを完全に攻略してクロスを放つ。ボールはクリアしようとしたDFの足をかすめて渡った李忠成が押し込み、1-1に追い付いた。
李がゴール裏で柏木陽介や高木俊幸と歓喜する一方、森脇は拳を突き上げてホームスタンドの前を駆け上がる。スタジアムの大型ビジョンも、ゴールを決めた李よりも、まず森脇を追い掛けて、雄叫びを挙げる表情がドアップで会場にも流れた。
しかし――、74分に交代出場の森谷にゴールを叩き込まれ、森脇はその直後に「両足がつっていた。自分自身から交代を名乗り出た」と遠藤航と交代し、ベンチに退いた。
森脇は首を捻って嘆いた。