現地11月23日に開催されたプレミアリーグ第12節で、高井幸大が所属する８位のトッテナムが、首位のアーセナルと敵地で対戦。怪我から復帰し、練習に合流した高井のベンチ入りはお預けとなったなか、１－４で敗れた。

　ノースロンドンダービーの序盤から押し込まれ、36分にレアンドロ・トロサールに先制点を許すと、41分と46分にエベレチ・エゼに追加点を浴び、大量ビハインドを負った。

　その後、55分にショートカウンターからリシャルリソンが見事なロングシュートで１点を返したが、圧倒的な堅守を誇る宿敵相手にそれ以上は得点できず。挙句の果てには、76分に10番のエゼにキャリア初のハットトリックを達成され、屈辱の完敗を喫した。

　トーマス・フランク監督の表情は厳しい。クラブ公式サイトによれば、今季からトッテナムを率いる52歳のデンマーク人指揮官は、「最も失望した部分はどこ？」と問われ、次のように答えた。

「どこから話せばいいか...最大のライバルであるアーセナル相手に、もっと良いパフォーマンスを発揮できず非常に残念だ。ファンに謝るしかない。金曜日に話した時は、互角に戦えると確信していた。我々はアグレッシブにハイプレスをかけ、時折攻め込む戦術で臨んだ。しかし、その部分は成功しなかった。押し込まれ、やや受け身になりすぎた。まるで相手に追いかける形になってしまった。ようやくボールを奪っても、その状況から抜け出すだけの質が足りなかった」
 

　現在首位を走るアーセナルは、2019年12月に就任したミケル・アルテタ監督が長期政権を築いている。フランク監督はその点に触れ、こうも語った。

「認めるのは辛いが、彼らは６年の積み重ねがあり、我々は４か月だ。それでも今日の私たちにはもっと多くのものを期待していた。90分間支配できるとは言わないが、シティ戦やPSG戦で見せたような競争力は発揮できるはずだった」

　昨季のヨーロッパリーグ王者トッテナムは、新体制初陣となったUEFAスーパーカップで、チャンピオンズリーグ王者パリ・サンジェルマンと激闘を繰り広げ、２－２で突入したPK戦の末に惜敗した。また、プレミアリーグ第２節ではマンチェスター・シティに２－０で快勝した。

　その２試合に比べ、今回のダービーはかなり物足りなかったと考えているようだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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