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選手権へ向けて強豪校が決意のリスタート! 総体覇者の市船など能登半島に有力チームが集結

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2016年08月16日

市立船橋と流経大柏は総体決勝からわずか6日後にフェスティバルで強豪と切磋琢磨。

インターハイ覇者の市立船橋は、代表選出のふたりを除き、レギュラークラス全員を連れてフェスティバルに臨んだ。冬への固い決意を思わせる。写真:安藤隆人

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プロ注目のDFである桐光学園のタビナス・ジェファーソンは、総体予選で敗退を「自分たちの甘さ」と捉え、さらなる成長を誓った。写真:安藤隆人

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 インターハイという、真夏の過酷な連戦を終えた選手たちは、早くも冬の「選手権」に向けてリスタートを切っている。
 
 8月8日から11日にかけて、石川県の能登半島で行なわれた和倉ユースサッカーフェスティバル。全国各地で行なわれるユース年代の数あるサッカーフェスティバルのなかでも、高いレベルと多くの出場校を誇るこの大会で、夏の主役となったチーム、惜しくも全国の舞台にたどり着けなかったチームが、さらなる強化を目指して、それぞれの思惑と覚悟を持って、能登半島に集結した。
 
「もう一度競争を促して、新たな力の台頭を期待したい」
 
 こう語るのはインターハイ覇者・市立船橋の朝岡隆蔵監督だ。流経大柏との同県対決となった決勝を制し、9度目のインターハイ優勝を果たした市船は、DF杉岡大暉と原輝綺の2人をU-19日本代表選出(SBSカップ)で欠く以外、優勝メンバー全員を和倉まで連れて来た。
 
「ここからもうひと伸びしないといけない。優勝したからと言って、そこで止まっていては意味がない。優勝した後だからこそ、ここでしっかりと戦わないといけない」(朝岡監督)
 
 この言葉通り、選手たちは8月2日のインターハイ決勝を終えた後も優勝の余韻に浸る間もなく、再びチーム内競争をスタートさせていた。王者に驕りなし。全員が同じスタートラインに立って、冬に向けての準備を着々と始めている。
 
 市立船橋に敗れ、準優勝に終った流経大柏も同じ和倉でリスタートを切った。当然、市船へのリベンジとプレミアEAST残留へと、ここから一戦も落とせない戦いが続くだけに、選手個々の表情は気迫に溢れており、和倉でさらにその闘争心に火を点けようとしている。
 
 インターハイ準々決勝で流経大柏に敗れた履正社も、新戦力の台頭と競争力の激化を目標に掲げて和倉に乗り込んでいた。
「インターハイを戦ったメンバー以外からのさらなる突き上げを期待したい。夏できたから、冬もできるとは限らない。むしろ夏のままでは厳しい。ここで苦しんでこそ、先が見える」と平野直樹監督。履正社は2年連続でインターハイは準々決勝で敗れ、選手権も2013、14年度と2年連続のベスト8敗退。ベスト8の壁を突き破るためには、平野監督が語るように、これまでと同じことをやっていてはいけない。指揮官の言葉には固い決意が滲んでいた。
 
 神奈川県予選準決勝で横浜創英に敗れた桐光学園、群馬県予選2回戦で常盤に敗れた前橋育英などの常連校もリベンジを期してこの大会に臨んでいた。
 
「インハイ予選は自分たちの甘さが出た。同じことを繰り返さないためにも、ここで全国の強豪とこだわりを持って戦って、ひと回りもふた回りも大きくならないといけない」(桐光学園・DFタビナス・ジェファーソン)
 
 大会の順位に差はあれど、冬に向けてチーム力を上げようとするモチベーションに差はなかった。決して注目度が高い大会ではないが、各チーム、各選手にとっては様々な序列が入れ替わる重要な大会となっている和倉ユースサッカーフェスティバル。その成果はこれから始まるプレミア・プリンスリーグ、そして選手権で明らかになる。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)
 
第4回和倉ユース(U18)サッカー大会の結果は以下のとおり。
優勝:前橋育英高
準優勝:東京Vユース
3位:浦和ユース
4位:FC東京U-18
 
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