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自分がチャンスをもらえたら――U-17竹野楓太がR32の南アフリカ戦に奮い立つ「開史の分まで躍動したい」【現地発】

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2025年11月13日

後半の内容はポジティブで大きな学びになったはず

南ア戦は右WBで先発が予想される竹野。写真:松尾祐希

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 カタールで開催されているU-17ワールドカップで、大会の登録人数は21名。全選手の力が必要になるのは当然として、決勝まで最大8試合を戦うレギュレーションを考えれば、総力戦になるのは言うまでもない。

 廣山望監督が率いる日本は、グループステージ(GS)を首位通過。11月15日のラウンド32では南アフリカと対戦する。

 12日のトレーニングでは実践的なメニューをこなしたチームで、3日後の一戦に向けて気合を入れている一人が、右ウイングバックの竹野楓太(神村学園)だ。

 今回の廣山ジャパンで同ポジションは、本職の選手が限られ、やや手薄でもある。GS最終節のポルトガル戦(2-1)で長南開史(柏)が一発退場となり、少なくとも次戦は出場停止。CBがメインのDFメンディーサイモン友(流経大柏)、左サイドが主戦場のMF瀬口大翔(神戸U-18)やMF姫野誠(千葉U-18)を右に回す手もあるが、期待されるのは本職の竹野だろう。

 本人はここまでの戦いを振り返り、「(U-18高円宮杯)プレミアリーグや神村学園では感じられないものがあった。そこを知れたのは本当に良かった」という。経験値を高めている。

 GS第2節のニューカレドニア戦(0-0)で、先発で大会初出場。序盤から慎重なプレーに終始した印象で、思い切った攻め上がりやクロスが少なく、良さを出し切れなかった。ただ後半は持ち前の高速クロスで何度もゴール前に際どいボールを入れ、球際の勝負でも怯まずに挑んで競り勝った。

 本人が「もっと思い切りやれば良かった」と語ったとおり、少なからず反省はあったようだが、後半の内容はポジティブで大きな学びになったはずだ。
 
 続くポルトガル戦は、2-1とリードして迎えた88分に途中出場。長南の退場で数的不利のなか、堅実なプレーでゲームのクローズに貢献した。

「前に出ていいのか、出てはダメなのか。スライディングをしてボールを取るのか、取らないのか。1点決められたら同点になる状況で、どういう判断をすべきかはすごく難しかった」

 次は南アフリカ戦。モチベーションを高めているのはもちろん、何よりも同じポジションで切磋琢磨してきた長南への気持ちもある。

「今まで開史がいたから勝てた試合がたくさんあった。開史のおかげという試合が多かったなかで、今度は自分がチャンスをもらったなら、開史の分まで自分が躍動したい。そしてもう一度、開史が試合に出られるように頑張りたいと思う」

 仲間のために、日本のために。果敢なアクションで決定的な仕事に絡めるか。竹野の奮闘に期待したい。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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