「ボールを保持して攻めていたけれど、実は向こうの狙いどおりの展開だった」(内山監督)
[SBSカップ第1試合]U-19日本代表0-1U-19スロバキア代表/8月14日/エコパ ※前後半40分ハーフ
SBSカップの最終戦で、U-19スロバキア代表と対戦したU-19日本代表は0-1で敗戦。今大会の通算成績は3戦3敗(1PK負け)で、4チーム中最下位に沈んだ。
この試合の日本は、立ち上がりからボールを保持し積極的にスロバキアゴールに迫った。後方でのビルドアップから、主に前線の岩崎悠人(京都橘高)、吉平翼(大分)の動き出しに合わせて突破を図るも、しかし、体格、パワーで上回る相手の守備網を前に、なかなか局面を打開できない。
とりわけ、ゴール前の局面ではクオリティ不足を露呈し、内山篤監督も「ゴール前の狭いスペースでスピードが上がった時の精度がものすごく悪かった。そのあたりの精度を高めないと点にならないですね」と指摘したほど。その結果、守備に重心を置いていたスロバキアを最後まで攻め崩せられず、「ほとんどボールを保持して攻めていたけれど、実は向こうの狙いどおりの展開だった」(内山監督)。
一方で、後半序盤に喫した失点も、決して看過できない。試合運びで優位に立ちながら一瞬の隙を突かれて失点する――。これは、第1戦のU-19コスタリカ代表戦でも見られただけに、10月のU-20ワールドカップアジア最優予選に向けて、個々が意識の改善を図る必要はありそうだ。
もっとも、今大会の位置づけは10月のアジア最優予選、さらには、その先に向けた「新戦力の発掘」(内山監督)なのも確かで、結果重視で臨んだわけではない。実際、小川航基(磐田)、堂安律(G大阪)ら主力のほとんどが招集外となり、U-19代表での実績が少ない選手や初招集組が名を連ねていた事実からも、それは窺える。
「(今回呼ばなかった)19歳の選手たちと合わせてみてどうリンクするかと考えた時に、可能性を感じた選手はいます。そこは成果だった」
結果はともかく、新たな発見があったことに指揮官は収穫を掴んだ様子を見せる。8月下旬からの欧州遠征で、今大会のメンバーがどの程度絡んでくるのかは、ひとつの焦点となる。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
SBSカップの最終戦で、U-19スロバキア代表と対戦したU-19日本代表は0-1で敗戦。今大会の通算成績は3戦3敗(1PK負け)で、4チーム中最下位に沈んだ。
この試合の日本は、立ち上がりからボールを保持し積極的にスロバキアゴールに迫った。後方でのビルドアップから、主に前線の岩崎悠人(京都橘高)、吉平翼(大分)の動き出しに合わせて突破を図るも、しかし、体格、パワーで上回る相手の守備網を前に、なかなか局面を打開できない。
とりわけ、ゴール前の局面ではクオリティ不足を露呈し、内山篤監督も「ゴール前の狭いスペースでスピードが上がった時の精度がものすごく悪かった。そのあたりの精度を高めないと点にならないですね」と指摘したほど。その結果、守備に重心を置いていたスロバキアを最後まで攻め崩せられず、「ほとんどボールを保持して攻めていたけれど、実は向こうの狙いどおりの展開だった」(内山監督)。
一方で、後半序盤に喫した失点も、決して看過できない。試合運びで優位に立ちながら一瞬の隙を突かれて失点する――。これは、第1戦のU-19コスタリカ代表戦でも見られただけに、10月のU-20ワールドカップアジア最優予選に向けて、個々が意識の改善を図る必要はありそうだ。
もっとも、今大会の位置づけは10月のアジア最優予選、さらには、その先に向けた「新戦力の発掘」(内山監督)なのも確かで、結果重視で臨んだわけではない。実際、小川航基(磐田)、堂安律(G大阪)ら主力のほとんどが招集外となり、U-19代表での実績が少ない選手や初招集組が名を連ねていた事実からも、それは窺える。
「(今回呼ばなかった)19歳の選手たちと合わせてみてどうリンクするかと考えた時に、可能性を感じた選手はいます。そこは成果だった」
結果はともかく、新たな発見があったことに指揮官は収穫を掴んだ様子を見せる。8月下旬からの欧州遠征で、今大会のメンバーがどの程度絡んでくるのかは、ひとつの焦点となる。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)

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