フル出場の香川は前半こそ良さを見せるも、後半は存在感薄く…。

数少ないチャンスを活かしたバイエルン。課題は残されたが、タイトル獲得でシーズンに突入できることは、精神的にも良いことだろう。 (C) Getty Images

警告:ド=パスラック(29分)、ロデ(61分)、デンベレ(39分) バ=ハビ・マルティネス(10分)、リベリ(29分)、シャビ・アロンソ(29分) (C) SOCCER DIGEST
8月14日(現地時間)、ドイツ・スーパーカップが行なわれ、バイエルンが2-0でドルトムントを下して、今シーズン最初のタイトルを獲得した。
同カップは、昨シーズンのブンデスリーガ王者とDFBカップ王者が対戦するものだが、いずれもバイエルンが制しており、ドルトムントはリーグ2位(カップ戦も準優勝)として出場権を得た。
オフに多くの主力選手を放出したこともあって不利が予想されたドルトムントだが、最初にチャンスを得たのは彼らだった。6分、CBバルトラの最後尾からのパスを受けた香川が得点機を得るも、シュートは枠を外れた。
これを機にドルトムントは主導権を握り、スピーディーにボールを回してバイエルン・ゴールに迫る。そしてバルトラからは再三、前線へスルーパスが通り、オーバメヤン、デンベレ、ラモスが決定機を得るが、ハビ・マルティネス、ノイアーが立ちはだかった。
一方のバイエルンは、序盤からプレーに精彩を欠く。組織として連動性がなく、個々の動きもプレーも良くない。ビダルのミドルによるファーストシュートは、37分になってからだった。
しかし、そこから彼らの攻勢が始まり、直後の38分には、オーバーラップしたハビ・マルティネスのクロスを、フリーのビダルがヘッドで合わせる。これはGKビュルキのセーブに遭ったが、43分にもレバンドフスキがあわやゴールのヘッドを放った(これもビュルキが至近距離でブロック)。
ともにチャンスを活かせなかったが、押していたドルトムントにとって、よりもったいなかった前半は終了。後半が始まると、試合は互いに決定的な場面を作れないまま、膠着状態に入る。
特にバイエルンは選手の動きが遅く、ゴールの予感がほとんど感じられなかったが、そんなチームが58分に先制する。
ペナルティーエリア左側で縦パスを受けたレバンドフスキが素早く逆サイドに流し、これをミュラーがスルーすると、走り込んだビダルがダイレクトシュート。これはビュルキがセーブするも、こぼれ球をビダルが詰めて、ついにゴールネットを揺らした。
ボールポゼッションで上回りながらも先制を許したドルトムント。しかし、前半に比べてプレーのスピードは落ち、左右にボールを散らしてチャンスを作ろうとするが、バイエルンの最終ラインを崩すまでには至らず、遠めのシュートもノイアーに難なく防がれる。
香川は前半、軽やかなボールタッチを見せ、効果的にボールを散らした他、通れば即決定機というパス出しにも何度かトライするなど、積極性も見せていたが、後半は良いかたちでパスを受けられず、ボールを持ってもなかなか前を向かせてもらえなかった。
一方、調子が悪いながらも時折、カウンターでドルトムント・ゴールに迫ったバイエルンは79分、CKからフンメルスが頭でゴール前に落とし、これをミュラーが右足で合わせてゴールを破り、決定的な2点目をチームにもたらした。
以降、危なげなく残り時間を凌ぎ切ったバイエルンは、アンチェロッティ体制下での最初のタイトル獲得。スーパーカップ優勝は5度目となり、最多優勝回数でドルトムントに並んだ。
同カップは、昨シーズンのブンデスリーガ王者とDFBカップ王者が対戦するものだが、いずれもバイエルンが制しており、ドルトムントはリーグ2位(カップ戦も準優勝)として出場権を得た。
オフに多くの主力選手を放出したこともあって不利が予想されたドルトムントだが、最初にチャンスを得たのは彼らだった。6分、CBバルトラの最後尾からのパスを受けた香川が得点機を得るも、シュートは枠を外れた。
これを機にドルトムントは主導権を握り、スピーディーにボールを回してバイエルン・ゴールに迫る。そしてバルトラからは再三、前線へスルーパスが通り、オーバメヤン、デンベレ、ラモスが決定機を得るが、ハビ・マルティネス、ノイアーが立ちはだかった。
一方のバイエルンは、序盤からプレーに精彩を欠く。組織として連動性がなく、個々の動きもプレーも良くない。ビダルのミドルによるファーストシュートは、37分になってからだった。
しかし、そこから彼らの攻勢が始まり、直後の38分には、オーバーラップしたハビ・マルティネスのクロスを、フリーのビダルがヘッドで合わせる。これはGKビュルキのセーブに遭ったが、43分にもレバンドフスキがあわやゴールのヘッドを放った(これもビュルキが至近距離でブロック)。
ともにチャンスを活かせなかったが、押していたドルトムントにとって、よりもったいなかった前半は終了。後半が始まると、試合は互いに決定的な場面を作れないまま、膠着状態に入る。
特にバイエルンは選手の動きが遅く、ゴールの予感がほとんど感じられなかったが、そんなチームが58分に先制する。
ペナルティーエリア左側で縦パスを受けたレバンドフスキが素早く逆サイドに流し、これをミュラーがスルーすると、走り込んだビダルがダイレクトシュート。これはビュルキがセーブするも、こぼれ球をビダルが詰めて、ついにゴールネットを揺らした。
ボールポゼッションで上回りながらも先制を許したドルトムント。しかし、前半に比べてプレーのスピードは落ち、左右にボールを散らしてチャンスを作ろうとするが、バイエルンの最終ラインを崩すまでには至らず、遠めのシュートもノイアーに難なく防がれる。
香川は前半、軽やかなボールタッチを見せ、効果的にボールを散らした他、通れば即決定機というパス出しにも何度かトライするなど、積極性も見せていたが、後半は良いかたちでパスを受けられず、ボールを持ってもなかなか前を向かせてもらえなかった。
一方、調子が悪いながらも時折、カウンターでドルトムント・ゴールに迫ったバイエルンは79分、CKからフンメルスが頭でゴール前に落とし、これをミュラーが右足で合わせてゴールを破り、決定的な2点目をチームにもたらした。
以降、危なげなく残り時間を凌ぎ切ったバイエルンは、アンチェロッティ体制下での最初のタイトル獲得。スーパーカップ優勝は5度目となり、最多優勝回数でドルトムントに並んだ。

前半のチャンスを決めていれば、大差の勝利もあり得ただけに、“ホームチーム”のドルトムントに悔いは残る。ただ、バルトラ、ロデら、新加入選手が及第点以上のプレーを見せたのは収穫だった。 (C) Getty Images