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本意のチームスタイルではないが…。2連勝を飾った浦和戦、広島戦で垣間見えた“強かった頃のマリノス”の強み

カテゴリ:Jリーグ

金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

2025年10月26日

コミュニケーションが増え、ゲームチェンジャーも

浦和戦に続き、広島戦も完勝した横浜FM。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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[J1第35節]横浜FM 3-0 広島/10月25日/日産スタジアム

 横浜F・マリノスは10月25日、J1第35節でサンフレッチェ広島とホームで対戦し、3-0で勝利。6月下旬に大島秀夫監督が就任して以降、2度目の2連勝を飾った。

 スティーブ・ホーランド体制でスタートした今季は、開幕からの11戦でわずか1勝。その後を引き継いだパトリック・キスノーボ前監督もチームを立て直せず、指揮した8試合で2勝のみにとどまった。

 2022年はリーグ優勝を果たし、翌23年は2位フィニッシュ。“強かった頃のマリノス”は、選手同士がピッチ内でコミュニケーションを取り、状況に応じて改善を図れるのが強みのひとつだった。しかし、今季は低迷が続いた状況もあるはずで、主将・喜田拓也や副将・松原健らが奮闘していたものの、そういったシーンはほとんどなかったように思う。

 一方で前節の浦和レッズ戦(4-0)と今節は、コミュニケーションの部分に大きな変化があった。ゲームが止まるたび、選手同士が歩み寄って会話をしていたのだ。朴一圭も次のように話す。

「今はめっちゃ喋っています。前期はどれくらい喋っていなかったのかっていうくらい。みんなが何をしなきゃいけないのかを整理できていて、コーチングスタッフからの要望もちゃんと理解できているから、ディスカッションしながらできています」
 
“強かった頃のマリノス”は、ゲームチェンジャーの存在も強みだった。水沼宏太(現ニューカッスル・ジェッツ/オーストラリア)や宮市亮、山根陸ら途中出場の選手たちが、チームの攻守のギアを1段階上げる役割を担っていた。

 低迷が続いていた今季は、その存在がいなかった。だが、浦和戦では65分からピッチに立った天野純、ディーン・デイビット、ユーリ・アラウージョが、前線からのハイプレスで高い守備強度を保った。

 そして広島戦も、78分から出場した天野がチームの攻撃を活性化。自身も1ゴール・1アシストと結果を残した。

 なぜ途中から投入された選手が、力を発揮できるようになったのか。朴はゲームチェンジャーの存在を「僕もめちゃくちゃ感じています」と語ったうえで、「チームとしてやらなきゃいけないことがはっきりしているので、途中から入る選手もやりやすいと思います」と述べる。

 天野も「チームとしてやることがはっきりしているし、途中で出た選手も意思統一できている」とコメント。井上健太や鈴木冬一も口を揃えていた。

 ボール保持ではなく、ロングボール主体の非保持のやり方は、横浜FMの本意のチームスタイルではないだろう。そうしたなかで直近の2試合は、“強かった頃のマリノス”の強みが垣間見えた。もちろんその頃のチームに戻るのではなく、進化していかなければならないが、広島戦の試合後のヒーローインタビューで植中朝日が「今はどこのチームよりも強い自信がある」と言っていたことに頷ける2連勝だった。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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