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W杯予選でまさかの黒星スタートだったドイツ代表が復調した理由。復活した“バイエルン・ブロック”【現地発コラム】

カテゴリ:国際大会

中野吉之伴

2025年10月19日

「現時点でバイエルンとドルトムント選手が最大のブロックだ」

スロバキアに敗れた後は3連勝のドイツ代表。(C)Getty Images

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 ドイツ代表は10月の北中米ワールドカップ欧州予選2連戦でホームでのルクセンブルク戦に4-0、アウェーでの北アイルランド戦に1-0で勝利し、グループAの首位に浮上している。本大会出場に向けて大きな前進だ。

 9月に、スロバキアとの予選初戦をいいところなく0-2で落としたときは、ドイツのメディア、ファンから批判が殺到。ユリアン・ナーゲルスマン監督の采配に疑問を呈する声も少なくなかった。

 このスロバキア戦でナーゲルスマン監督は、それまで代表では右サイドバックを主戦場プレーしていたヨズア・キミッヒをボランチで起用。バイエルンでボランチでプレーしているメリットをより代表で活かしたいとの意図だったが、代表では攻守のバランス、前線からの守備がかみ合わず、最終ラインを次々に破られてしまう。

 クラブとは違い、チーム作りの時間がほとんどない代表活動の難しさを改めてナーゲルスマンは感じたことだろう。ピースの大きさも欠け方も違うのが代表だ。最適な組み合わせ方を見つけるのは、本当に困難だ。

 10月の2連戦ではキミッヒを再び右サイドバックに、そしてダブルボランチにはバイエルンのアレクサンダー・パブロビッチとレオン・ゴレツカ、トップ下にはセルジュ・ニャブリとバイエルンブロックを築いた。CBヨナタン・ターと合わせ、バイエルン選手が5人もスタメンに名を連ねたのは久しぶりのことだ。
 
 昔からドイツ代表のメインブロックはバイエルンというのが定番だったが、ここ最近はドルトムント、レバークーゼン、シュツットガルト、フランクフルト勢の方が多い試合が少なくなかった。

 ただ資質は素晴らしい選手たちではあるものの、コンスタントさが問題でもあった。絶対王者として何年もハイレベルなプレーをし続けるバイエルン勢とはそこに違いがある。

 ヴァンサン・コンパニ監督就任後に、クラブ内に落ち着きを取り戻したことで、今季のバイエルンは素晴らしい試合を続けている。

「現時点でバイエルンとドルトムント選手が最大のブロックだ。バイエルンは素晴らしいシーズンを過ごしている。もちろんケインやオリーセという選手は非常に重要なファクターだが、ドイツ選手も重要な役割を担っている」とはナーゲルスマンの言葉だ。
 
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