後半は日本の組織に呑み込まれたブラジル。東京スタジアムで歴史的敗戦を喫す

カテゴリ:日本代表

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2025年10月14日

攻撃陣の動きが明らかに怠慢

日本に敗れたブラジル。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

画像を見る

 2025年10月14日、ブラジル代表が東京スタジアムで日本代表と対戦。過去の対戦成績は11勝2分で圧倒的な強さ誇る“王国”のスタメンは、以下のとおりだった。システムは4−3−3で、GKがウーゴ・ソウザ、DFがファブリシオ・ブルーノ、パウロ・エンリケ、カルロス・アウグスト、ルーカス・ベラウド、MFがカゼミーロ、ルーカス・パケタ、ブルーノ・ギマランイス、FWがビニシウス・ジュニオール、ルイス・エンリケ、ガブリエウ・マルチネッリだった。

 個の能力はやはり高く、10分にはカウンターからガブリエウ・マルチネッリがシュートに持ち込むなど、抜け目なさを感じさせた。ただ、守備時に敷く4−5−1システムはやや不安定で、アンカーのカゼミーロの両脇にあるスペースを使われていたのが気になった。

 日本に5バックを敷かれた時間帯もありなかなか攻め崩せない。一方で22 分、堂安律にドリブルを許してピンチに陥るなど、20分過ぎまで日本の術中にハマっていた感もあった。
 
 26分、スルーパスに抜け出た右サイドバックのパウロ・エンリケがあっさりと先制弾。32分にはガブリエウ・マルチネッリのゴールで追加点と、前半はさすがの強さを見せつけた。しかし──。

 後半、全体的に陣形が間延びし、運動量も減ったブラジルは52分にミスから1点を返されると、一気に流れを日本に持っていかれて62分、71分と立て続けに失点。2−3と逆転されてしまった。

 それ以後は攻撃陣の動きが明らかに怠慢。歯車が噛み合ってないようで、日本の守備をなかなか崩せなかった。効果的なプレーは少なく、組織の日本に呑み込まれてしまったような感じだった。個だけでは勝てない、それを証明した試合でもあったか。

 日本戦での初めての黒星(スコアは2−3)。歴史的敗戦と言って大袈裟ではない。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【画像】日本は何位? 最新FIFAランキングTOP20か国を一挙紹介!アルゼンチンが首位陥落、11年ぶりにトップに返り咲いたのは?

【画像】日本代表のパラグアイ戦出場17選手&監督の寸評・採点を一挙紹介!6人が5点台の厳しい評価。最高点は圧倒的な存在感を発揮したボランチ

【記事】「もう天才認定」「未来の代表ワントップ」20歳の日本人大型FWが欧州で今季3点目!劇的決勝弾に驚嘆の声!「やっぱすげーや」
【関連記事】
【画像】日本は何位? 最新FIFAランキングTOP20か国を一挙紹介!アルゼンチンが首位陥落、11年ぶりにトップに返り咲いたのは?
「韓国と日本の違いは?」パラグアイ指揮官に質問が飛ぶ。日本と2-2で引き分けた後、ブラジルに0-5で大敗した韓国と対戦
「殴り合って勝てるレベルに今の日本がいるのか…」日本代表10番がブラジル戦の戦い方に見解「自分たちのスタイルってそもそも何なのか」
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
【画像】美女がずらり!! 真野恵里菜、平愛梨、高梨臨…新旧日本代表を支える“モデル&タレント妻たち”を一挙紹介!

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト 2025年11月号
    10月10日(金)発売
    [特集]
    注目クラブを総力特集
    V・ファーレン長崎徹底読本
    創設20周年でクラブ史に刻む大航海へ
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト 2025年11月6日号
    10月16日(木)発売
    [特集]
    ARSENAL 栄光へのシナリオ
    アルテタ体制「最高戦力」で悲願のプレミアリーグ制覇へ
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 完全保存版
    1月17日発売
    第103回全国高校サッカー選手権
    決戦速報号
    前橋育英が7年ぶりの戴冠
    全47試合&活躍選手を詳報!
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ