目標を達成するには至っていない
タケ・クボ(久保建英)はフィニッシュワークに磨きを賭けなければならないのは衆目の一致するところだ。しかし、完璧なショットを狙うことが逆効果になると言われるパドルテニスと同様に、サッカーでも10点満点中7点の感覚でシュートを打つほうが、ゴールに近づくことがままある。
タケは数字を伸ばすために誰よりも努力している。執着に近いほどにだ。しかし、サン・セバスチャンにやって来た時に、自ら設定した「シーズンで20ゴールに関与」という目標を達成するには至っていない。
9得点9アシストを記録した1年目に最も近づいたが、以降、2年目、3年目はいずれも数字を落とし、今シーズンもここまで1得点にとどまっている。今シーズンからFKを蹴っているように、新しいことに積極的にチャレンジしている。周囲のアドバイスにも素直に耳を傾けている。
2023-24シーズンのグラナダ戦で、ファーに突き刺すゴラッソを決めた後、アレックス・レミロの「対角線ドリブルからシュートを放つ時は、何度かフェイクを入れて対峙するDFを翻弄し、コースを空ける下準備をしろ」というアドバイスに従った結果だったことを明かしていた。
1-2で敗れたバルセロナ戦でも、最大の懸念はやはり9月の代表戦で痛めた足首の状態だった。
セルヒオ・フランシスコ監督が、バルセロナ入りする前日に「彼の足首は大丈夫だ。はっきりさせておきたいが、試合後には氷で冷やすのが普通だ。実際、試合後のロッカールームを見れば、80%の選手が氷で冷やしている。足首のことは心配しないでいい。明日の準備はできている」と述べていたにもかかわらず、スタメンを外れた。
タケは数字を伸ばすために誰よりも努力している。執着に近いほどにだ。しかし、サン・セバスチャンにやって来た時に、自ら設定した「シーズンで20ゴールに関与」という目標を達成するには至っていない。
9得点9アシストを記録した1年目に最も近づいたが、以降、2年目、3年目はいずれも数字を落とし、今シーズンもここまで1得点にとどまっている。今シーズンからFKを蹴っているように、新しいことに積極的にチャレンジしている。周囲のアドバイスにも素直に耳を傾けている。
2023-24シーズンのグラナダ戦で、ファーに突き刺すゴラッソを決めた後、アレックス・レミロの「対角線ドリブルからシュートを放つ時は、何度かフェイクを入れて対峙するDFを翻弄し、コースを空ける下準備をしろ」というアドバイスに従った結果だったことを明かしていた。
1-2で敗れたバルセロナ戦でも、最大の懸念はやはり9月の代表戦で痛めた足首の状態だった。
セルヒオ・フランシスコ監督が、バルセロナ入りする前日に「彼の足首は大丈夫だ。はっきりさせておきたいが、試合後には氷で冷やすのが普通だ。実際、試合後のロッカールームを見れば、80%の選手が氷で冷やしている。足首のことは心配しないでいい。明日の準備はできている」と述べていたにもかかわらず、スタメンを外れた。
万全ではないコンディションを考慮して、1時間、攻撃を凌ぎ切って、相手守備陣に疲労が蓄積したタイミングで投入(実際には57分)するというゲームプランを立てたのだろうことは容易に想像がつくが、案の定、タケは本調子ではなかった。サイドを深くえぐり、時に誰も止めることができないバランスを崩すドリブルも、躍動感溢れるプレーも影を潜めた。
特筆すべきそんな中でも2度の得点チャンスを迎えたことだ。ただいずれの場面も、ギリギリを狙いすぎた感は否めない。72分、浮き球のパスでブライス・メンデスを裏に走らせ、ペナルティエリア内でリターンを受けると、左足を一閃。結果的にオフサイドだったが、強烈なシュートが右ポストを叩いた。
84分、ミケル・オジャルサバルの素晴らしいクロスを左方向にトラップした後、ゴール上隅を狙ったが、今度はクロスバーに阻まれた。決まっていればレアル・ソシエダの同点というシーンだった。
次の試合では、きっとタケはゴールポストの間にボールを入れることで満足するだろう。パドルテニスのショットの7点の感覚と同じだ。なぜなら、多くの場合、それだけでゴールを決めるのに十分だからだ。
取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸
【動画】バルサ戦で久保の強烈なシュートが惜しくもクロスバーを直撃
【画像】パラグアイ&ブラジルと対戦!南米勢との連戦に挑む日本代表招集メンバーを一挙紹介!
特筆すべきそんな中でも2度の得点チャンスを迎えたことだ。ただいずれの場面も、ギリギリを狙いすぎた感は否めない。72分、浮き球のパスでブライス・メンデスを裏に走らせ、ペナルティエリア内でリターンを受けると、左足を一閃。結果的にオフサイドだったが、強烈なシュートが右ポストを叩いた。
84分、ミケル・オジャルサバルの素晴らしいクロスを左方向にトラップした後、ゴール上隅を狙ったが、今度はクロスバーに阻まれた。決まっていればレアル・ソシエダの同点というシーンだった。
次の試合では、きっとタケはゴールポストの間にボールを入れることで満足するだろう。パドルテニスのショットの7点の感覚と同じだ。なぜなら、多くの場合、それだけでゴールを決めるのに十分だからだ。
取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸
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