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平畠啓史チョイス“至極の11人”|シュートが決まる感じが一切しない。その活躍ぶりは首位チームの守護神にふさわしい。当然のMVP選出【J1月間ベストイレブン9月】

カテゴリ:連載・コラム

平畠啓史

2025年10月02日

ロングスローのこぼれ球を自らボレー

平畠氏が選出した9月のJ1月間ベストイレブン。(C)SOCCER DIGEST

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 芸能界屈指のサッカー通で、J1からJ3まで幅広く試合を観戦。Jリーグウォッチャーとしておなじみの平畠啓史氏がセレクトする「J1月間ベストイレブン」。9月の栄えある11人はどんな顔ぶれになったか。

――◆――◆――

 連戦もあった9月のJ1リーグ。町田、G大阪、神戸、広島は3試合。その他のクラブは4試合を消化。G大阪は3連勝(27節からは5連勝)。そして、鹿島は4連勝で首位に立った9月のベストイレブン、そしてMVPを勝手にセレクト。佳境を迎える前に、9月を少し振り返ります。

 まずGKと言いたいところですが、今回はGKがMVPなので最後に発表します。

 終盤戦に来て、最後までどうなるか分からないゲームが増えているが、最後の最後に経験のある選手が得点でゲームを決めるシーンが多く見られた。町田の昌子源、京都の長沢駿。なぜ、彼らが長くプレーを続けることができるのか? を証明するようなゴールでもあり、感動的でもあった。

 そして、ベストイレブンの右サイドバックは、32節・清水戦の90+2分に決勝ゴールを決めた神戸の酒井高徳。常に高い強度のプレーを維持する酒井。難しいピッチコンディションに言い訳することなく、見事にゴールを決め切った。なぜ、酒井がプロとして長くプレーできるのか? 神戸が2連覇を達成し、今シーズンも優勝が狙える位置で戦えているのか? その理由があのゴールには詰まっていた。

 左サイドバックは横浜FCの細井響。新潟医療福祉大学在学中の特別指定選手。とんでもない飛距離のロングスローの持ち主。飛距離だけでなく、投げたボールがどんどん伸びていくのも特長。

 さらに、32節・湘南戦では投げたロングスローのこぼれ球を自らボレーでゴールを決めるという離れ業。2勝2分けで負けなしの9月を過ごした横浜FCの中でも十分過ぎる存在感を見せていた。
 
 センターバックは鹿島の植田直通とFC東京のアレクサンダー・ショルツ。4連勝かつ1失点の鹿島守備陣に堂々君臨するのが植田。怪我や出場停止でディフェンスラインを構成する選手が変わろうとも、鹿島の守備を支えているのは、間違いなくGKの早川友基と植田。今シーズンともにフルタイム出場。植田のディフェンスラインでの存在感は際立っている。

 3連勝したFC東京の守備に安定感をもたらしたショルツ。30節の多摩川クラシコでは圧巻のパフォーマンス。川崎攻撃陣の決定的なパス、クロスをことごとく跳ね返し無失点勝利に貢献。読みが素晴らしく、ポジショニングも秀逸だった。

 ボランチはG大阪の安部柊斗と清水のマテウス・ブエノ。3試合で2ゴールの安部。ここ最近のガンバは得点が多く、ゲームもエキサイティングで面白い。そのガンバの攻撃に3列目から加わり、得点力アップに大きく貢献。満田誠とともにチームを支えている。

 清水のブエノに弱点は見当たらない。シンプルながら効果的なプレーを90分間、継続することができる最高のボランチの一人。ミスも少なく献身的。神戸には敗れたものの、失点はその神戸戦の2失点だけだった9月の清水。安定した組織を構成するうえで、ブエノは絶対的に欠かせない。

 中盤の右には川崎の伊藤達哉。4試合3ゴール。左足で2発。そしてカットインから右足で1得点。足もとからボールが離れないことで、プレーの選択肢も多く、選択したプレーに間髪入れず移行することができる。トータルでも10ゴールに達した伊藤。残りの試合でも活躍すること間違いなしである。

 左にはC大阪の柴山昌也。3試合出場で2ゴール・2アシスト。サイドプレーヤーのイメージが強いが、密集した中央でもドリブル力、そして左足の技術を遺憾なく発揮。タレントが多いセレッソの攻撃陣の中でも存分に存在感を発揮している。
 
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