補強では、イングランド代表のトレント・アレクサンダー=アーノルドをはじめ、ディーン・ハイセン、アルバロ・カレーラス、フランコ・マスタントゥオーノと、総額1億6000万ユーロ(約264億円)超えの大型補強を敢行した。
その新戦力の中で、すでに定位置を獲得したと言えるのがハイセンとカレーラスだ。前者は両足を遜色なく扱うCBで、類稀な足下のスキルを活かし、最終ラインの司令塔としてビルドアップに欠かせない存在となっている。
一方、カンテラ時代から5年ぶりの復帰となったカレーラスも、ここまで公式戦全試合フル出場と、こちらもハイセン同様に最終ラインに不可欠な戦力だ。そんなカレーラスの活躍ぶりを、スペイン紙『マルカ』が「カレーラスの衝撃」という見出しをつけて報じている。
現地時間9月16日に行なわれたチャンピオンズリーグのマルセイユ戦(リーグフェーズ1節)で、相手のキープレーヤーであるメイソン・グリーンウッドをほぼ完璧に封じ込めた守備を称賛。
「屈強なディフェンダーであると同時に、集中力を高く保ち、試合の流れに応じて決断力を発揮したり、巧みにボールをパスしたりと、つねに冷静沈着なプレーを見せる」と評した。
さらに攻撃面では「マルセロほどの攻撃センスはない」としながらも、「縦へのドリブルで相手DFのバランスを崩すことが多く、また左ウイング(ロドリゴorヴィニシウス)とのコンビネーションも悪くない」と、及第点を与えている。