9月12日、U-20ワールドカップに挑むU-20日本代表のメンバーが発表された。
最終予選を兼ねた2月のU-20アジアカップを戦ったメンバーからは15名が選出。23人から21人に登録選手が減る本大会に向け、最終ラインをどこでもこなせるDF森壮⼀朗(名古屋)やサイドハーフと最前線を兼務できるMF横山夢樹(今治)なども新たに加わった。
そして、今回の選考で最大のサプライズは、左SBのスタメン候補となるレフティDF小杉啓太(ユールゴーデン)の招集だろう。
大会はインターナショナルマッチウィーク外に開催されるため、メンバーを決めるうえで、海外組の招集は難しいとされていた。所属クラブに拘束力があるため、シーズンを戦っている最中の交渉は一筋縄ではいかない。
8月下旬に船越優蔵監督も「我々はボールを持ってない状況」と明かし、欧州1部リーグのトップチームに籍を置くFW後藤啓介(シント=トロイデン)やFW塩貝健人(NEC)を筆頭に、招集のハードルは高いと見られていた。
ただ、交渉を諦めていたわけではない。デュッセルドルフに拠点を置くJFA欧州オフィスで働く津村尚樹ダイレクターはもちろん、同じくヨーロッパで活動する高司裕也氏が中心となって粘り強く交渉を行なってきた。
特に小杉に関しては、どうしてもチームに加えたい選手のひとり。前回大会を経験し、最終予選でも目覚ましい活躍を見せた左SBの髙橋仁胡(C大阪)が7月上旬に右足の第5中足骨骨折した関係で出場が絶望視されており、同ポジションが手薄な状況だったからだ。髙橋に代わる左利きのプレースキッカーを欲していた点も含め、小杉の参戦が待たれていた。
交渉は想像通り難航。12日のメンバー発表会見で、山本昌邦ナショナルチームダイレクターが「最後まで粘って、粘って、何とか」と明かした通り、粘り強くクラブ側に掛け合ってきた。船越監督も、最終的な答えが出たのはギリギリのタイミングだったと振り返る。
「小杉に関しては最初、良い返事をもらえなかったけど、ヨーロッパの窓口や強化担当の方が粘り強く交渉をしていただき、ギリギリで派遣できるという返事をもらえた」
小杉本人はU-23アジアカップ中にU-20ワールドカップへの想いを語っており、「10月、11月の活動でA代表入りを狙っている」と話したうえで、次のように意欲を示していた。
「どこの代表、どのカテゴリーであっても行きたい。やっぱりA代表が一番大きな目標にあるけど、U-22代表でも高められるものがある。A代表を見据えつつ、U-20代表にもしっかり入りたい。虎視眈々と狙っていきたいと思います」
23年秋のU-17ワールドカップではキャプテンを務め、船越ジャパンでも腕章を託されることも。そのリーダーシップを含め、小杉にかかる期待は大きい。今年3月のスペイン遠征も経験しており、連係面で問題はないだろう。ラストピースが埋まった船越ジャパンは、世界の舞台でどのような戦いを見せるのか、注目したい。
粘って、粘って、ギリギリで“交渉成立”。U-20W杯に挑む船越ジャパンにどうしても欲しかった。海外組の小杉啓太は虎視眈々「U-20代表にもしっかり入りたい」
カテゴリ:日本代表
2025年09月12日
当初は良い返事をもらえなかったが...
なお、大会はチリで開催。9月27日に開幕する。チームは16日から活動をスタートさせ、パラグアイでの事前合宿を経て、チリで最終調整を行なう。日本はグループAに入り、27日にエジプト、30日にチリ、10月3日にニュージーランドと相まみえる。
選出された21人のメンバーは以下のとおり。
GK
中村圭佑(東京ヴェルディ)
ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾(名古屋グランパス)
荒木琉偉(ガンバ大阪)
DF
塩川桜道(流通経済大)
市原吏音(RB大宮アルディージャ)
梅木 怜(FC今治)
喜多壱也(レアル・ソシエダ/スペイン)
小杉啓太(ユールゴーデンIF/スウェーデン)
森壮一朗(名古屋グランパス)
MF
大関友翔(川崎フロンターレ)
平賀大空(京都サンガF.C.)
小倉幸成(法政大)
齋藤俊輔(水戸ホーリーホック)
石渡ネルソン(いわきFC)
中川 育(流通経済大)
石井久継(湘南ベルマーレ)
横山夢樹(FC今治)
中島洋太朗(サンフレッチェ広島)
佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)
FW
神田奏真(川崎フロンターレ)
高岡伶颯(ヴァランシエンヌ/フランス)
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
【画像】絶世の美女がずらり! C・ロナウドの“元恋人&パートナー”たちを年代順に一挙公開!
【記事】「国歌をしっかり歌って」森保一監督が試合前、選手に伝えた“大切なこと”。『君が代』の重みと日本人の誇り
選出された21人のメンバーは以下のとおり。
GK
中村圭佑(東京ヴェルディ)
ピサノアレクサンドレ幸冬堀尾(名古屋グランパス)
荒木琉偉(ガンバ大阪)
DF
塩川桜道(流通経済大)
市原吏音(RB大宮アルディージャ)
梅木 怜(FC今治)
喜多壱也(レアル・ソシエダ/スペイン)
小杉啓太(ユールゴーデンIF/スウェーデン)
森壮一朗(名古屋グランパス)
MF
大関友翔(川崎フロンターレ)
平賀大空(京都サンガF.C.)
小倉幸成(法政大)
齋藤俊輔(水戸ホーリーホック)
石渡ネルソン(いわきFC)
中川 育(流通経済大)
石井久継(湘南ベルマーレ)
横山夢樹(FC今治)
中島洋太朗(サンフレッチェ広島)
佐藤龍之介(ファジアーノ岡山)
FW
神田奏真(川崎フロンターレ)
高岡伶颯(ヴァランシエンヌ/フランス)
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
【画像】絶世の美女がずらり! C・ロナウドの“元恋人&パートナー”たちを年代順に一挙公開!
【記事】「国歌をしっかり歌って」森保一監督が試合前、選手に伝えた“大切なこと”。『君が代』の重みと日本人の誇り