「守備でも攻撃でも良い距離感を作り出せば、(世界にも)対抗できると思っている」
完敗を喫したブラジル戦で後半から出場した大島僚太は、パスをつなぐ潤滑油的な役割を果たし、数少ない光明となった。ブラジル地元紙の採点(10点満点)でも日本で最高の「6.5」評価がついた。もっとも、本人は「手応えはなく、歯が立たなかった印象しかない」と厳しい自己評価を下す。
「相手がボールを持った時に顔を上げる時間を与えてしまったり、取りに行った時は抜かれていたので、もう少し早い段階でプレスをかければ自由を奪えたのかなと。身体能力とか、個の部分は敵わないと思いますけど、その分チームがひとつになって、守備でも攻撃でも良い距離感を作り出せば、(世界にも)対抗できると思っています。僕はよりコンパクトにやらないといけないと感じたので、そこは意識しています」
マナウスでの練習2日目となった8月2日、戦術確認では4-3-3が用いられ、大島は左のインサイドハーフに入った。初戦のナイジェリア戦でも同システムを採用する可能性が高く、ボランチよりも一列前になる分、ゴールに直結する働きが求められる。その中で大島が思い描くのは、サイドと背後(中央)の使い分けでメリハリをつけることだ。
「(ボールを)奪った時に相手がガーッと来るとして、それだったら前も大事ですけど、サイドで落ち着かせられたらなと。それで相手の目線がサイドに行ったら、ドカンと背後でいいかなって思いました」
ブラジル戦で味わった悔しさは、ナイジェリア戦で勝点3を奪うことで晴らすつもりだ。
「初戦で勝点3を取るのが大事。みんながひとつになって、しっかり勝ちたい。オリンピックを戦えるのは光栄ですけど、参加して終わりじゃない。メダルを獲って帰りたいなと強く思っています」
静かに燃える背番号8が、手倉森ジャパンの攻撃を牽引する。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)
【PHOTOギャラリー】高温多湿のマナウスでのトレーニング――二日目
「相手がボールを持った時に顔を上げる時間を与えてしまったり、取りに行った時は抜かれていたので、もう少し早い段階でプレスをかければ自由を奪えたのかなと。身体能力とか、個の部分は敵わないと思いますけど、その分チームがひとつになって、守備でも攻撃でも良い距離感を作り出せば、(世界にも)対抗できると思っています。僕はよりコンパクトにやらないといけないと感じたので、そこは意識しています」
マナウスでの練習2日目となった8月2日、戦術確認では4-3-3が用いられ、大島は左のインサイドハーフに入った。初戦のナイジェリア戦でも同システムを採用する可能性が高く、ボランチよりも一列前になる分、ゴールに直結する働きが求められる。その中で大島が思い描くのは、サイドと背後(中央)の使い分けでメリハリをつけることだ。
「(ボールを)奪った時に相手がガーッと来るとして、それだったら前も大事ですけど、サイドで落ち着かせられたらなと。それで相手の目線がサイドに行ったら、ドカンと背後でいいかなって思いました」
ブラジル戦で味わった悔しさは、ナイジェリア戦で勝点3を奪うことで晴らすつもりだ。
「初戦で勝点3を取るのが大事。みんながひとつになって、しっかり勝ちたい。オリンピックを戦えるのは光栄ですけど、参加して終わりじゃない。メダルを獲って帰りたいなと強く思っています」
静かに燃える背番号8が、手倉森ジャパンの攻撃を牽引する。
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト特派)
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7月28日発売号のサッカーダイジェストの特集は、出場16か国の選手名鑑付きリオ五輪開幕直前ガイド。キャプテンの遠藤航選手、オーバーエージで参戦の塩谷司選手のインタビューに加えて、手倉森誠監督のインタビューから「メダル獲得への7大ポイント」を探ります。クラブダイジェストでは第1ステージの王者・鹿島アントラーズを取り上げ、さらにJ1&J2の補強動向、名古屋のハ・デソン選手のインタビューも掲載とボリューム満点の内容になっています。