[U-23アジア杯予選・第1節]日本 3-0 アフガニスタン/9月3日/トゥウンナ・スタジアム
A代表が昨年6月にワールドカップの2次予選で戦った、ヤンゴン市内のトゥウンナ・スタジアムでの一戦。インフラが十分とは言えないミャンマーは停電することも多く、ヤンゴン市内であっても1日2回ほど瞬間的に止まるケースがあるため、試合中に電力の共有が止まったとしても不思議ではない。
環境も悪く、ピッチは劣悪。天気も雨季の終盤とあって毎日ように雨が降り、雷で試合が中断する可能性もあった。一言で言えば、何が起こるか分からない。そうした環境にも動じず、18歳の新鋭・FW新川志音(鳥栖U-18)が結果を残した。
9月3日に行なわれたU-23アジアカップ予選の初戦。各組1位と各組2位の上位4か国が本戦に進めるレギュレーションのため、アフガニスタンとの初戦は勝利が必須だった。そのなかで大岩剛監督が率いるロス五輪世代のU-22代表は、合流日やコンディション面を考慮したうえで先発メンバーを決め、海外組のDF小杉啓太(ユールゴーデン)、MF保田堅心(ヘンク)、FW塩貝健人(NEC)はいずれもベンチスタートとなった。
大学生7人とともにスタメンに名を連ねた新川にとっては、大きなチャンス。日の丸を背負っての公式戦は初めてだったが、物怖じせずに序盤からギアを上げていく。
そして、0−0で迎えた8分。右SB松本遥翔(鹿島)の右クロスが相手DFのクリアミスを誘い、ファーサイドで構えていた新川にボールがこぼれてくる。「自分の一番の強みはシュート」(新川)。これを見逃さず、冷静に決めてチームに貴重な先制弾をもたらした。
「常に上には上がいる。ここでは満足できない」
大岩監督も「いるべきところにいたからこそのゴール」と賛辞を送り、初戦特有の重苦しい雰囲気を吹き飛ばす一撃になったのは間違いない。
新川は8月6日に誕生日を迎えたばかりの18歳。所属は鳥栖U-18になっているが、現在は2種登録選手としてトップチームで研鑽を積んでいる。すでにJ2リーグで23試合に出場し、7月半ばの23節・大分戦でJ初ゴールをゲット。クラブ最年少弾となり、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続けている。
合流直前のJリーグでもネットを揺らしていたなかで、大岩ジャパンの活動への参加は7月下旬のウズベキスタン遠征に続いて2度目。クラブでは3−4−2−1の最前線やシャドーを担うが、U-22代表では左ウイングが主戦場となる。だが、そうした異なる起用法でもアジャスト。本人はアフガニスタン戦で「相手の守備が6枚。難しいところはあったけど、仕掛けるところはめちゃくちゃ意識していた」と語る。
背後への抜け出しや縦への仕掛け。持ち味である決定力も存分に発揮したが、異なる環境下でも冷静にタスクをこなせたのは、“動じない心”と“向上心”があったからだ。新川は言う。
「年齢は気にしていません。剛さんも常に言っていますが、A代表を目標にやらないといけないと思うので、常に上には上がいると思って、ここでは満足できない」
チーム最年少の18歳。しかし、力強い言葉からは頼もしさすら感じる。もちろん、トップの活動で経験を積み、プロ基準のプレースピードに慣れた点が代表での活躍につながっているが、メンタルの強さや向上心なくして今の活躍はないだろう。
今予選は残り2試合。貪欲な18歳はさらなる結果を追い求め、ミャンマーの地で飛躍を誓う。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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背後への抜け出しや縦への仕掛け。持ち味である決定力も存分に発揮したが、異なる環境下でも冷静にタスクをこなせたのは、“動じない心”と“向上心”があったからだ。新川は言う。
「年齢は気にしていません。剛さんも常に言っていますが、A代表を目標にやらないといけないと思うので、常に上には上がいると思って、ここでは満足できない」
チーム最年少の18歳。しかし、力強い言葉からは頼もしさすら感じる。もちろん、トップの活動で経験を積み、プロ基準のプレースピードに慣れた点が代表での活躍につながっているが、メンタルの強さや向上心なくして今の活躍はないだろう。
今予選は残り2試合。貪欲な18歳はさらなる結果を追い求め、ミャンマーの地で飛躍を誓う。
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