東京ヴェルディは８月30日、J１第28節で横浜FCとニッパツ三ツ沢球技場で対戦。０－０のドローで３試合未勝利となった。

　この試合、チームは立ち上がりの相手のプレッシャーを耐えると、12分にMF松橋優安がタイミングよく駆け上がり、ペナルティエリア右から折り返すなど、好機を創出した。しかし、試合を通して攻撃の形を継続的に作るまでには至らなかった。

　松橋は「前半、（攻撃の）回数が少なかったので、チームとしてもう少し背後を狙いたいという狙いはあった。もっと回数増やしていかないといけない」と、攻撃面での課題を冷静に分析する。
 

　守備においても、時間帯によって並びを変える相手の前線への対応が求められた。相手のプレッシャーはあったものの、「絶対自分たちの時間になるというのは、あったんですけど、そのなかでも、もうちょっとボールを握りながら背後を狙うっていうのは狙っていくべきだなと思います」と語り、ボールを保持しながら好機をうかがう必要性を強調した。

　また、相手にアダイウトンのような強力な個がいることで、守備への意識も高く持たざるを得なかった。その影響は少なからずあり、「そこが頭にあって、やりづらさというのはあったと思います」と、プレーの難しさがあったことを認めた。

　結果は引き分け。アウェーで勝点１を得たことについて、松橋は「プラスに捉えて」と前を向く。しかし、次節は累積警告により出場停止となる。「次ダービーなので、自分は累積で出られないですけど、チームがより良い方向に進むように、自分も練習から発信していきたい」と、ピッチに立てずともチームに貢献する姿勢を示した。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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