「きっちりやって勝てるリーグじゃない。逆にこの状況を楽しむぐらいの」J1残留へ“遊び”が必要。マリノス守護神の興味深い提言「本来の良さを全く出せてない」
カテゴリ:Jリーグ
2025年08月10日
「刺し違えて3か0かじゃなくて、勝点1でも積むこと」
言うまでもなく、がむしゃらさは必要だ。重要な要素である。ただ、それを出し続けたからといって、クラブ史上初のJ2降格を回避できるのか――。35歳のベテラン守護神が興味深い提言を行なった。
8月9日に開催されたJ1第25節で、18位の横浜F・マリノスが、16位の東京ヴェルディと敵地で対戦。勝てば暫定で降格圏を脱出できたものの、62分に谷口栄斗に奪われた一発により、0-1で敗れた。
3連勝を逃すと同時に、1か月半ぶりの黒星を喫した後、今季から再びマリノスのゴールを守る朴一圭が取材に対応。反省点と思いを次のように伝えた。
「僕が後ろでしなきゃいけなかったことは長い時間(失点を)ゼロにして、最悪勝点1でも拾っていくこと。僕たちは今日アウェーでやっているので、難しい展開の中で、刺し違えて3を取るのか0なのかじゃなくて、勝点1でも積むことが今すごく大切だと思っている」
8月9日に開催されたJ1第25節で、18位の横浜F・マリノスが、16位の東京ヴェルディと敵地で対戦。勝てば暫定で降格圏を脱出できたものの、62分に谷口栄斗に奪われた一発により、0-1で敗れた。
3連勝を逃すと同時に、1か月半ぶりの黒星を喫した後、今季から再びマリノスのゴールを守る朴一圭が取材に対応。反省点と思いを次のように伝えた。
「僕が後ろでしなきゃいけなかったことは長い時間(失点を)ゼロにして、最悪勝点1でも拾っていくこと。僕たちは今日アウェーでやっているので、難しい展開の中で、刺し違えて3を取るのか0なのかじゃなくて、勝点1でも積むことが今すごく大切だと思っている」
いつも通り饒舌の朴一圭はその上で、「危機感はみんな持ってる。ただ逆に、危機感を持ちすぎるというか、僕自身は良い意味でリラックスしなきゃいけないなと思っている」と切り出し、プレー時のマインドに関する持論を展開。“ゆとり”、“遊び”の必要性を強く訴えた。
「煮詰まってやっていても多分良いアイデアは浮かんでこないし、やっていても本当苦しい。今この状況で、みんなどうしてもストレスを抱えながらプレーしてしまっているので、本来の良さを全く出せてないのかな。やっぱり調子が良い時はサッカーを楽しんでいるし、『ボールを触りたい』『ボールを早く受けたい』『どんどん絡んでいきたい』『攻撃していきたい』って気持ちになるけど、今そこら辺が上手く出てないような気がする」
この日、オリジナル10同士の伝統の一戦に2万6902人が集結。両ゴール裏はびっしり埋まり、否応なしにボルテージが上がった。
「これだけ多くの観客が入ってくれて、クラシコで盛り上がってやれるのって幸せなこと。だからそのなかで、残留争いをしてるから絶対に勝点3を取らなきゃいけないのは分かってるけど、『これだけのお客さんをどうやって沸かせるか』はちょっと頭の片隅にあった方が良い方向に行くと思う。あんまり切羽詰まらないようにはしたい。
『これやんなきゃ、これやんなきゃ』って視野が狭くなっちゃう。本来もっとできる選手たちが多いから、やっぱりそういうアイデアが今必要。ゆとりがないと、アイデアや遊び心が出てこない。きっちりやって勝てるリーグじゃないし、逆にそういう遊び心が得点を生んだりもする。逆にこの状況を楽しむぐらいの気持ちは、ちょっとでいいので持っていてもいいんじゃないかな」
「play」には「遊ぶ」「楽しむ」の意味もある。プレーが頭でっかちになっている今のマリノスには、その要素も必要だ。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
【動画】守備対応はどうだったのか。ヴェルディ谷口栄斗に許したヘッド弾
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「煮詰まってやっていても多分良いアイデアは浮かんでこないし、やっていても本当苦しい。今この状況で、みんなどうしてもストレスを抱えながらプレーしてしまっているので、本来の良さを全く出せてないのかな。やっぱり調子が良い時はサッカーを楽しんでいるし、『ボールを触りたい』『ボールを早く受けたい』『どんどん絡んでいきたい』『攻撃していきたい』って気持ちになるけど、今そこら辺が上手く出てないような気がする」
この日、オリジナル10同士の伝統の一戦に2万6902人が集結。両ゴール裏はびっしり埋まり、否応なしにボルテージが上がった。
「これだけ多くの観客が入ってくれて、クラシコで盛り上がってやれるのって幸せなこと。だからそのなかで、残留争いをしてるから絶対に勝点3を取らなきゃいけないのは分かってるけど、『これだけのお客さんをどうやって沸かせるか』はちょっと頭の片隅にあった方が良い方向に行くと思う。あんまり切羽詰まらないようにはしたい。
『これやんなきゃ、これやんなきゃ』って視野が狭くなっちゃう。本来もっとできる選手たちが多いから、やっぱりそういうアイデアが今必要。ゆとりがないと、アイデアや遊び心が出てこない。きっちりやって勝てるリーグじゃないし、逆にそういう遊び心が得点を生んだりもする。逆にこの状況を楽しむぐらいの気持ちは、ちょっとでいいので持っていてもいいんじゃないかな」
「play」には「遊ぶ」「楽しむ」の意味もある。プレーが頭でっかちになっている今のマリノスには、その要素も必要だ。
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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