「世界」も確実に強くなっている
森保一監督が率いる日本代表は、8大会連続のワールドカップ本大会出場を決めている。今回は、史上最速のW杯予選突破。アジアではほとんど敵なしだった。指揮官は気分を良くしたのか。
「W杯優勝」
そう目標をぶち上げた。
しかしながら、「世界」も確実に強くなっている。
<日本だけが強くなっているわけではない>
それを肝に銘じるべきだ。
今回、北中米W杯欧州予選を見ていると、アジア予選とは雲泥の差があることでもわかる。
欧州では各グループ、一か国しか自動出場できない。もう1チームはプレーオフに回る。他は敗退である。
たとえばグループCはデンマーク、ギリシャ、スコットランドと三つ巴、グループDはフランス、ウクライナ、アイスランドと波乱含み、グループGもフィンランド、オランダ、ポーランド、リトアニアも読めない。すでにイタリアはノルウェーに敗れ、3大会連続の予選敗退の黄信号が灯っている。スパレッティ監督のクビも跳んだ。
どこもし烈な戦いで、強豪国も気が抜けず、いわゆるアンダードッグ(かませ犬)はいない。
「W杯優勝」
そう目標をぶち上げた。
しかしながら、「世界」も確実に強くなっている。
<日本だけが強くなっているわけではない>
それを肝に銘じるべきだ。
今回、北中米W杯欧州予選を見ていると、アジア予選とは雲泥の差があることでもわかる。
欧州では各グループ、一か国しか自動出場できない。もう1チームはプレーオフに回る。他は敗退である。
たとえばグループCはデンマーク、ギリシャ、スコットランドと三つ巴、グループDはフランス、ウクライナ、アイスランドと波乱含み、グループGもフィンランド、オランダ、ポーランド、リトアニアも読めない。すでにイタリアはノルウェーに敗れ、3大会連続の予選敗退の黄信号が灯っている。スパレッティ監督のクビも跳んだ。
どこもし烈な戦いで、強豪国も気が抜けず、いわゆるアンダードッグ(かませ犬)はいない。
ジョージアのフビチャ・クバラツヘリア(パリ・サンジェルマン)、ハンガリーのドミニク・ソボスライ(リバプール)、チェコのパトリック・シック(レバークーゼン)、スロベニアのヤン・オブラク(アトレティコ・マドリー)、ルーマニアのアンドレイ・ラティウ(ラージョ・バジェカーノ)などアウトサイダーとみられる国にも、主力に有力クラブでプレーする選手がいる。彼らは大敵に挑む旗手になるはずだ。
個人は非力でも、コレクティブな能力を守備面で最大限に高めたチームもある。アルバニア、リトアニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、北マケドニアは、強豪を苦しめるだけの力がある。また、FCバルセロナのあるカタルーニャに隣接したアンドラは小国ながら技術を極め、イングランドにも0-1で健闘。弱小に見えても、癖のあるチームばかりだ。
欧州サッカー界は切磋琢磨を続け、単純に強さを増してきた。強い者同士がしのぎを削る。サッカーがうまくなる真理だ。
それはW杯南米予選も変わらない。ブラジルのようなサッカー大国でも、安穏としてれば苦しむ。チリは世代交代を少し見誤っただけで、本大会出場を逃した。バルサなどで活躍したアレクシス・サンチェス、アルトゥーロ・ビダルなどの有力選手を擁しながら、だ。
日本が戦った相手で、苦戦するイタリアや予選敗退したチリのように地力のある相手はいなかった。インドネシアに大勝を喜んでいる場合ではない。世界は少しも容赦がないからだ。
文●小宮良之
【著者プロフィール】こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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個人は非力でも、コレクティブな能力を守備面で最大限に高めたチームもある。アルバニア、リトアニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、北マケドニアは、強豪を苦しめるだけの力がある。また、FCバルセロナのあるカタルーニャに隣接したアンドラは小国ながら技術を極め、イングランドにも0-1で健闘。弱小に見えても、癖のあるチームばかりだ。
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文●小宮良之
【著者プロフィール】こみや・よしゆき/1972年、横浜市生まれ。大学在学中にスペインのサラマンカ大に留学。2001年にバルセロナへ渡りジャーナリストに。選手のみならず、サッカーに全てを注ぐ男の生き様を数多く描写する。『選ばれし者への挑戦状 誇り高きフットボール奇論』、『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(いずれも東邦出版)など多数の書籍を出版。2018年3月に『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューを果たし、2020年12月には新作『氷上のフェニックス』が上梓された。
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