フランス２部のスタッド・ドゥ・ランスは８月２日、ジャパンツアー最終戦でJ１のガンバ大阪と対戦し、２－１で逆転勝利を飾った。試合後、カレル・ゲラーツ監督がプレシーズンツアーを総括。日本のサッカーやファン、そして去就が注目される選手への想いを語った。

　日本でのプレシーズンマッチ３試合を終えた指揮官は、まず今回のツアーが100パーセント満足のいくものだったと強調した。特に、日本からの歓迎ぶりに深い感銘を受けたようで、「日本の皆さんに素晴らしいおもてなしをしてもらって、ありがとうを言いたい。相手も強いチームと戦えたので、非常に満足している」と感謝を述べた。

　対戦した日本のチームにも高く評価しており、日本サッカーのスタイルについては、驚きとともにポジティブな印象を抱いたという。「レベルが高い。動きも多いし、技術もあってエネルギーを感じるサッカー。すごく驚きました」とし、さらに「そして、スタジアムの雰囲気も素晴らしかった」と、環境にも賛辞を送った。

　一方で、ヨーロッパの選手にとっては過酷な日本の夏の暑さや、過密な移動スケジュールが新シーズンへ与える影響も懸念されたが、監督はプロフェッショナルな姿勢を崩さない。

「プロの選手として、こういうこともあると思う。もちろん、帰ったら回復する必要はあるが、この３試合はプレシーズンとして非常に大事なものだった」
 

　また、一部の報道で移籍が報じられている伊東純也について問われると、指揮官は同選手への特別な想いを明かした。

「サッカー選手としてイトウは非常に好きなタイプで、人としても非常に好き。もちろん、本人と多くの話をしますが、今後どうなるかはまだ誰も分からない。ただチームに残ってほしいとは思う」

　S・ランスは、ジャパンツアーで得た確かな収穫を糧に新シーズンへと向かう。

取材・文●手塚集斗（サッカーダイジェストWeb編集部）

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