2024年12月に就任したニルス・ニールセン監督の下、なでしこジャパンは10試合を消化。25年２月のSheBelieves Cupでオーストラリアに４−０、コロンビアに４−１、アメリカには２−１と勝利したが、続くコロンビア戦（４月６日）を１−１と引き分けると、アウェーで現地時間５月31日と６月３にブラジルに連敗（１−３、１−２）、続く敵地でのスペイン戦（現地時間６月28日）にも１−３と完敗を喫した。そして国内組で臨んだE-１選手権（チャイニーズ・タイペイに４−０、韓国に１−１、中国に０−０）は３位に終わっている。

　この半年間を経て、７月30日にオンライン取材に応じたニールセン監督は「最初のフェーズは終わった」と話す。加えて、ここから「第２フェーズに入る」と今後のチーム作りにも言及した。来年３月に女子アジアカップ（グループリーグで戦うのはチャイニーズ・タイペイ＝現地時間３月４日、インド＝３月７日、ベトナム＝３月10日）が控えているため、指揮官は「トーナメントサッカーに集中する必要があります」と方向性を示している。

「キャンプは少し異なるものになります。あまり多くのテストをせず、アジアカップに向けてのチーム編成をします」

　トーナメントを制すうえで「PK戦も考えないといけません」と指揮官はいう。

「PK戦で勝つ方法を検討する必要があります。女子EUROでのイングランドを見てください。PK戦での強さを備えてなければ、優勝はなかったでしょう。加えて、戦況に応じてフォーメーションを使い分ける臨機応変さも重要になります。今後の練習で取り組んでいきたいと思います」

　今年予定されているなでしこジャパンの活動期間は残り２回。十分な時間が取れそうにないが、来年の女子アジアカップに向けてチーム力を高めたい。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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