[総体準々決勝]大津 5-0 昌平/7月31日/JヴィレッジP1
衝撃的だった。
7月31日に行なわれたインターハイ・男子サッカー競技の準々決勝・第1試合。連覇を狙う昌平は初優勝を目ざす大津と対戦し、0-5で敗れた。
準々決勝は30日に行なわれる予定だったが、津波警報が発表された影響で、第1試合は前半終了時点で中断。翌31日の10時から再開される異例の展開となったなかで、昌平は前半を0-2で終え、“丸1日”のハーフタイムを経て、巻き返しを図ったのだが、何もさせてもらえなかった。
前半は防戦一方で、ほぼハーフコートゲーム。大津の強度の高い守備を前にボールを持たせてもらえず、逆に守備では奪えずにストレスが溜まる展開となった。
前半の29分と31分に喫した失点も致命傷となったなか、試合は前述の通り翌日に延期。後半の35分間が残されており、修正するための時間はたっぷり残されていた。
「もう1回、向き合っていかないと」
失うものは何もない――。後半では、立ち上がりからラッシュをかけ、一気に飲み込んでいくことが求められた。そうした状況を作るべく、芦田徹監督は選手交代を敢行。DF森井智也(3年)、MF人見大地(3年)、トップ下のMF高江洲春虎(3年)を下げ、DF安藤愛斗(3年)、MF遠藤佑太(3年)、FW島田大雅(3年)を投入した。
システムも4-2-3-1から4-4-2に変更し、攻撃のギアを上げるための策を打った。だが、思うような展開に持ち込めず、逆に3失点。MF長璃喜(3年)、MF山口豪太(3年)といったプロ注目のアタッカーも封じられた。
「なかなかボールを奪い返せない。そこが一番ストレスだったと思います。自分たちがボールを持てない。もう1回、向き合っていかないといけないですね」(芦田監督)
指揮官が言うように、昌平はゲームを支配され、まるでボールを持てない。奪いにいっても外され、成す術がなかった。では、なぜここまでの差がついたのか。長は「完敗です」と第一声を絞り出したあと、こう振り返った。
「前半が終わって中断したので、後半まで24時間ある。話し合いもできた。でも、後半も前半と同じような感じになり、話し合ったことが全然通用しなかった」
相手の寄せが早く、ボールを保持する時間を与えてもらえない。余裕がなくなり、精度も落ちた。ドリブルが特長の長も自由にボールを持てず、個で局面を打開するシーンは皆無。後半途中からポジションをトップ下に変え、セカンドボールを拾って攻撃につなげようとしたが、大津の出足が鋭く、その狙いも実行できなかった。
U-18高円宮杯プレミアリーグEASTでも味わったことがないプレスの早さ。相手を外す以前に、ボールを奪えなかった。文字通りの完敗。何も言い訳はできない。大津の強さが異次元だったのは確かだが、これが自分たちの現在地である。
忘れたくても、簡単には忘れられないだろう。インターハイで味わった悔しさは強烈な記憶として残る。ここから昌平がいかに這い上がっていくのか。冬の選手権で大輪を咲かせるために、夏の経験を生かすも殺すも自分たち次第だ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【画像】広瀬姉妹・ガッキー・永野芽郁! 初代から最新20代目の月島琉衣まで「選手権・歴代応援マネージャー」を一挙公開!
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
【画像】美女がずらり!! 真野恵里菜、平愛梨、高梨臨…新旧日本代表を支える”タレント&モデルの妻たち”
システムも4-2-3-1から4-4-2に変更し、攻撃のギアを上げるための策を打った。だが、思うような展開に持ち込めず、逆に3失点。MF長璃喜(3年)、MF山口豪太(3年)といったプロ注目のアタッカーも封じられた。
「なかなかボールを奪い返せない。そこが一番ストレスだったと思います。自分たちがボールを持てない。もう1回、向き合っていかないといけないですね」(芦田監督)
指揮官が言うように、昌平はゲームを支配され、まるでボールを持てない。奪いにいっても外され、成す術がなかった。では、なぜここまでの差がついたのか。長は「完敗です」と第一声を絞り出したあと、こう振り返った。
「前半が終わって中断したので、後半まで24時間ある。話し合いもできた。でも、後半も前半と同じような感じになり、話し合ったことが全然通用しなかった」
相手の寄せが早く、ボールを保持する時間を与えてもらえない。余裕がなくなり、精度も落ちた。ドリブルが特長の長も自由にボールを持てず、個で局面を打開するシーンは皆無。後半途中からポジションをトップ下に変え、セカンドボールを拾って攻撃につなげようとしたが、大津の出足が鋭く、その狙いも実行できなかった。
U-18高円宮杯プレミアリーグEASTでも味わったことがないプレスの早さ。相手を外す以前に、ボールを奪えなかった。文字通りの完敗。何も言い訳はできない。大津の強さが異次元だったのは確かだが、これが自分たちの現在地である。
忘れたくても、簡単には忘れられないだろう。インターハイで味わった悔しさは強烈な記憶として残る。ここから昌平がいかに這い上がっていくのか。冬の選手権で大輪を咲かせるために、夏の経験を生かすも殺すも自分たち次第だ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
【画像】広瀬姉妹・ガッキー・永野芽郁! 初代から最新20代目の月島琉衣まで「選手権・歴代応援マネージャー」を一挙公開!
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
【画像】美女がずらり!! 真野恵里菜、平愛梨、高梨臨…新旧日本代表を支える”タレント&モデルの妻たち”