ニルス・ニールセン監督の下、なでしこジャパンはブラジルに連敗（第１戦が１−３、第２戦は１−２）し、スペインに１−３と完敗。さらにE-１選手権では優勝を逃すなど、５月からの戦績は振るわない。

　そんななでしこジャパンに“希望”をもたらしそうなのが、かつて不動のレギュラーだった２人。いずれも大怪我から復帰し、クラブで復活を目指す清水梨紗（マンチェスター・シティ）と遠藤純（エンジェル・シティ）だ。

　なでしこジャパンではサイドバックが主戦場だった２人（清水は右、遠藤は左）が招集されれば、チーム力は少なからずアップするはず。それはニールセン監督も承知しているようで、実際に「彼女たちのことは注意深く見守っています」とコメントしている。

「２人がチームに戻ってくるのを本当に楽しみにしています。彼女たちの実力を以前から知っていますし、いずれチャンスを得るでしょう。私が（テクニカルダイレクターとして）マンチェスター・シティにいた時、清水選手を獲得しました。彼女のプレースタイルが気に入ったからです。コンディションが整ったらチームにカムバックしてほしいです。それは遠藤選手にも言えることです」
 

　来年３月の女子アジアカップまで、まだ７か月ある。「それまでに彼女たちが完全復活することを確信しています」とニール監督はそう明言した。

　運動量豊富に右サイドを激しく上下動できる清水、抜群のテクニックで局面を打開できる遠藤は、なでしこジャパンがさらなる進化を遂げるうえで“切り札的存在”になるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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