[総体2回戦]帝京長岡(新潟) 4-0 大阪産大附(大阪)/7月27日/ハワイアンズスタジアムいわき
待ち望んだ一戦は完敗だった。
大阪産大附は7月27日、インターハイの2回戦で前回大会ベスト4の帝京長岡と対戦し、開始3分までに2ゴールを奪われる苦しい展開に。攻勢を強める時間帯もあったが、後半終盤に連続失点。再び突き放され、0−4で敗れて敗退となった。
相手はU-18高円宮杯プレミアリーグ勢の帝京長岡で、全国舞台での実績は十分。対する大阪産大附は、プリンスリーグ関西2部で首位を走っているとはいえ、夏のインターハイは初出場だった。
1回戦で大分鶴崎(大分)に2-1で勝利して手応えを得たものの、全国制覇を狙う強豪校の牙城を崩すのは簡単ではない。粘り強く戦いながら何とか勝機を引き寄せる算段だったが、早々にゲームプランが崩れてしまったのは痛恨だった。
試合後、悔しさを噛みしめる大阪産大附の選手たち。守護神として最後尾からチームを支えたGK岡本智晴(3年)もチームメイトと同じく唇を噛んだが、ほかのメンバーとは異なる想いも持っていた。中学時代の仲間が帝京長岡にいたからだ。
中学時代、岡本は大阪府のアイリスFC住吉でプレー。レギュラーとして活躍しながら成長を遂げていった。そのチームで、ともに汗を流したメンバーの中に、ひと際目立つ存在がいたという。現在は帝京長岡で主軸を務めるMF中澤昊介(3年)だ。岡本は当時をこう回想する。
「小学校の時からトレセンで知り合って、中学で初めて同じチームになった。小4からの付き合いでもう8年くらい。昊介は中学時代から飛び抜けて巧かったので、たぶん全国制覇を狙うような強豪校に行く選手。一緒のチームには行けないだろうなって思っていました」
高校でサッカーは最後。大阪産大附GK岡本智晴が“旧友”と全国舞台で再会も、結果は0-4完敗。再戦のチャンスはあと1回、物語は選手権へ【総体】
カテゴリ:高校・ユース・その他
2025年07月28日
守護神が得た新たなモチベーション
岡本の予想通り、中澤は帝京長岡に進学。いつの日か全国舞台で対戦することを約束し、異なる場所で技を磨きながらお互いを高め合ってきた。
迎えた最後のインターハイ。大阪産大附の守護神として岡本は結果を残し、代表決定戦の府予選準決勝ではPK戦で躍動。自身の好セーブもあって大阪桐蔭を下し、初の全国大会行きを手中に収めた。
そして、7月初旬に行なわれた組み合わせ抽選会により、初戦を突破すれば2回戦で帝京長岡(1回戦はシード)と対戦することになったのだ。岡本は言う。
「自分も組み合わせ抽選会をチェックしていたんですけど、ネットの情報が更新されていないまま1回携帯を置いたんです。そしたら、昊介からLINEが届いていた。『絶対に1回戦勝ってな。ほんま楽しみやから』。これで僕も気が付いて、1回戦は絶対に勝たんとあかんなって思いました」
大分鶴崎との1回戦を勝利し、中澤が待つ2回戦へ。アイリスFC住吉時代の仲間とは、中澤が帰省するタイミングで会う機会が多く、再会は半年ぶり。しかし、試合で対戦するのは高校入学後初めてで、誰よりもモチベーションを高めてピッチに立った
結果は前述の通り、0−4で完敗。「絶対に負けられない」という想いがあった旧友の中澤に今回は軍配が上がったが、再戦するチャンスはあと1回残されている。むしろ、あと1回しかない。なぜならば、岡本は大学でサッカーを続ける予定はなく、高校を最後に競技から離れる予定だからだ。
全国舞台でプレミア勢のレベルを知った経験は唯一無二の財産。抜群の反射神経でシュートストップを見せる岡本は自信をさらに高め、再び全国舞台に戻ってくる。もう1度帝京長岡と対戦したい――。その想いを持って、最後の冬、選手権に向けてリスタートを切る。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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そして、7月初旬に行なわれた組み合わせ抽選会により、初戦を突破すれば2回戦で帝京長岡(1回戦はシード)と対戦することになったのだ。岡本は言う。
「自分も組み合わせ抽選会をチェックしていたんですけど、ネットの情報が更新されていないまま1回携帯を置いたんです。そしたら、昊介からLINEが届いていた。『絶対に1回戦勝ってな。ほんま楽しみやから』。これで僕も気が付いて、1回戦は絶対に勝たんとあかんなって思いました」
大分鶴崎との1回戦を勝利し、中澤が待つ2回戦へ。アイリスFC住吉時代の仲間とは、中澤が帰省するタイミングで会う機会が多く、再会は半年ぶり。しかし、試合で対戦するのは高校入学後初めてで、誰よりもモチベーションを高めてピッチに立った
結果は前述の通り、0−4で完敗。「絶対に負けられない」という想いがあった旧友の中澤に今回は軍配が上がったが、再戦するチャンスはあと1回残されている。むしろ、あと1回しかない。なぜならば、岡本は大学でサッカーを続ける予定はなく、高校を最後に競技から離れる予定だからだ。
全国舞台でプレミア勢のレベルを知った経験は唯一無二の財産。抜群の反射神経でシュートストップを見せる岡本は自信をさらに高め、再び全国舞台に戻ってくる。もう1度帝京長岡と対戦したい――。その想いを持って、最後の冬、選手権に向けてリスタートを切る。
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