[総体1回戦]佐野日大 1-0 日章学園/7月26日/新舞子フットボール場
シュートはわずかに4本で、決定機と呼べるものはほとんどなかった。前半終了間際に退場者を出した日章学園は佐野日大に0-1で敗れ、家庭の事情で不在だった原啓太監督に勝利を届けられなかった。
昨季はどんな苦戦を強いられても、エースの高岡伶颯(現サウサンプトン)が強烈な個の力で局面を打開。果敢に仕掛けてゴールを奪い、窮地に陥るチームを何度も救ってきた。だが、高岡はもういない。その穴を感じさせるような敗戦だった。
とはいえ、卒業した先輩の幻影をいつまでも見ているわけにはいかない。新たなエースの台頭が待たれる。その意味では1年生ストライカーの秋鷹青杜が示した可能性はポジティブなものだった。
今年4月に日章学園中から進学してきた秋鷹は、後半開始からピッチに送り込まれると、フィジカルの強さを活かした競り合いの強さで存在感を発揮。177センチ・70キロの恵まれた体躯は1年生とは思えないほど出来上がっており、屈強な佐野日大のDF陣と互角以上の勝負を演じた。ただ、本人は今日のパフォーマンスに納得がいっていない。秋鷹は言う。
「(退場者を出し数的不利のなか)自分が前でどれだけ時間を作れるかが大事だったけど、まだまだ足りていなかった。競り合った後に何回も同じように失うプレーを繰り返し、自分もキツくなった。そこで自分がもっと収めていたら、もっとチームが良くなったと思う。
自分は10対11で戦うのは初めて。その状況を初めて味わって、守備の大切さやフォワードとしての責任を感じた。1年生だけど、先輩の気持ちに応えられるようにしたい。そこはもっと成長しないと、上のステージにいくことはできないです」
屈強な敵DF陣に互角以上の勝負
ゴールを奪えず、自身のシュートも0本。50メートルを6秒前半で走るスピードも活かせなかった点も含め、高校初の全国の舞台は反省すべき点が多かったようだ。
中学3年生だった昨季は夏以降に高校のトレーニングに加わり、U-18高円宮杯プリンスリーグ九州1部で1試合に出場するなど、才能に疑いの余地はない。その際に高岡と共に練習ができたのも財産で、チームを引っ張るエースの在り方を間近で見ることができた。
「何かやってくれるという高岡さんの期待感は自分も間近で見て感じた。自分もそういう存在になりたいし、苦しい時に何とかしてできる選手を目ざしたい」(秋鷹)
憧れの存在だという高岡も、1年生の時は挫折を味わっている。夏のインターハイはメンバーから漏れ、ベンチに入る機会すらなかったが、そこから這い上がって大きな成長を遂げた。
秋鷹は今回の敗戦を糧にどんな進化を見せるのか。偉大な先輩のような飛躍を誓う1年生FWの挑戦は、まだ始まったばかりだ。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
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憧れの存在だという高岡も、1年生の時は挫折を味わっている。夏のインターハイはメンバーから漏れ、ベンチに入る機会すらなかったが、そこから這い上がって大きな成長を遂げた。
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