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なぜ神戸に加入? 希少価値の高い左SBはJ1王者の“本気の雰囲気”に感銘「僕にとって本当に幸せな空間」

カテゴリ:大学

安藤隆人

2025年07月26日

「練習に参加させてもらって、『ここだ』と思った」

神戸への加入内定が発表された入江。183センチのレフティSBだ。写真:安藤隆人

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 7月25日、順天堂大の3年生DF入江羚介のヴィッセル神戸加入内定(2027年1月より)及び2025年JFA・Jリーグ特別指定選手承認が発表された。

 入江は183センチのサイズを誇り、左利きという実に希少価値の高い左サイドバックだ。帝京高時代から年代別日本代表に選出され、プロ入りの可能性もあったが、高校3年生の春に大怪我をし、その影響で大学進学に舵を切った過去がある。

 順天堂大では1年の頃は環境の違いに戸惑うも、2年生になると帝京で3年間指導を受けた日比威監督が就任したこともあり、さらに成長曲線を伸ばしてきた。

「僕は本当に恵まれていると思います。だからこそ、もっと順天堂で自分を磨いていきたいと思っています」

 伸び伸びと、かつ真摯な姿勢で長所である左足のキック、ハイボール処理などの対人の強さと、絶妙なタイミングとスピードのサイドアタックを磨いていった。3年生になった今年は早くもJ1クラブが動き出すほどの存在となり、2つのクラブの練習に参加。その1つが神戸だった。

「ヴィッセルの練習に参加させてもらって、『ここだ』と思ったんです」

 そう感じた理由は、周りの選手たちが作り出す『本気』の雰囲気だった。

「大迫勇也選手、武藤嘉紀選手、酒井高徳選手、扇原貴宏選手など、Jリーグを代表するようなベテランの選手たちが普段の練習からとにかく全力で、チームを牽引している姿を目の当たりにして、『若い選手が手を抜くなんてありえないよ』という雰囲気がチームを包んでいることを感じました。

 それに井手口陽介選手、山川哲史選手、佐々木大樹選手も、分からないことがあって聞くとすぐに教えてくださって、自分を1人の選手として見てもらえたことが嬉しかった。『これが優勝するチームなんだな』と思いました」
 
 ベテランや中堅選手たちが見せたプロフェッショナルさ。和気あいあいの雰囲気を出しながらも、練習前の準備を入念に行ない、いざ練習が始まったら一気にスイッチが入り、練習後のケアも真剣にやる。

 この雰囲気に魅了されつつ、入江は練習で持ち前の攻撃力をフルに発揮し、トレーニングマッチも経験した。そのなかで「ミスをしても、すぐに頭を切り替えて攻守におけるハードワークをやり続けようと思った」と全力でプレーした結果、周りから「それでいいぞ」と声をかけられたという。

「集中して僕のストロングを出せば、呼応してもらえる。思い切ってトライすればしっかり評価されるけど、逆に緩いとダメ。厳しさと温かさがあったし、周りの選手たちの技術の高さ、意識の高さをヒシヒシと感じながらプレーできて、僕にとって本当に幸せな空間であり、時間でした。ここで学び、成長したいと強く思いました」

 神戸に対する思いが強くなったところで正式オファーが届き、すぐに覚悟を固めた。

 今、神戸の左サイドバックには永戸勝也と本多勇喜という実力者がいるが、年齢的な部分(永戸は30歳、本多は34歳)や、今季は左サイドバックを広瀬陸斗や鍬先祐弥、酒井らを起用している状況を鑑みると、若い選手の台頭は必要不可欠。それだけに大型レフティサイドバックの加入は大きな意義を持つ。

「自分がこれまで高校、大学で積み上げてきたことは間違いないのだと思えたからこそ、これからはヴィッセル、順天堂大に対してプラスになれる存在にならないといけないと思っています。自覚と責任を持って、質と結果にこだわってやっていきたい」

 プロと大学の両方で、その瞬間に全力を尽くす。謙虚さと向上心を持ち合わせた男に、2つの看板を背負う覚悟が芽生えた。決して楽な道ではないが、彼はひたすら希少価値の高さという自らのポテンシャルを磨き、飛躍の時に備えて着実に土台を築いていく。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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