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失意のU-17W杯から約2年。FC東京育ちのMF永野修都が歩む復活ロード。旧友たちと再会したU-22代表を経て再び世界へ

カテゴリ:日本代表

松尾祐希

2025年07月21日

ウズベキスタン遠征のメンバーに招集

覚悟を持って挑む久しぶりの代表戦に臨む永野。写真:松尾祐希

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 気がつけば、約2年間の月日が流れた。MF永野修都(鳥取)にとって、忘れもしない出来事がある。
 
 2023年の9月中旬、永野はU-17日本代表の一員としてイングランドとの親善試合に臨んだ。約2か月後に迫ったU-17ワールドカップを控え、アピールの場として無駄にはできない。強い決意を持ってピッチに立ったが、前半18分に負傷交代。右足の中足骨骨折だった。

「W杯は厳しい」と医者からも言われていたなかで、懸命のリハビリを経て本大会に間に合った。奇跡的な回復に喜んだが、とても世界を相手に戦える状態ではなく、レギュラーとして期待されていた男に与えられた出番は初戦の45分間のみ。その悔しさをバネにもう1度戦う気持ちを固めたが、以降も怪我に泣かされた。

 高校3年生となった昨季はFC東京U-18で主軸を務めたものの、納得がいくパフォーマンスは発揮できない。アンカーやCBで自らの感覚を取り戻そうと必死に戦ったが、思い描いたプレーは見せられなかった。

 そうした状況下で今季からトップチームに昇格した永野は大きな決断を下す。プロ1年目のシーズンは慣れ親しんだFC東京ではなく、鳥取で武者修行を積むと決めたのだ。

「街のこともわからないし、最初は誰も知らない状態」。まさに0からのスタートとなったが、早々に仲間の輪に入り込んだ。食事面では地元の人にもサポートを受け、プロとして第1歩を踏み出した。ピッチでも経験を積み、今季はここまでJ3で17試合に出場。13節以降は途中からの起用が増えているが、「出場機会をもらえたのは大きい。ユースとプロでは違うし、特にプレースピードが変わってくる。それを知れたのは大きかった」(永野)。
 
 そんななか、7月17日に吉報が届く。大岩剛監督が率いるロス五輪を目ざす代表チーム(表記上はU-22代表だが、今回のチームは20歳以下で構成されている)のウズベキスタン遠征のメンバーに選ばれたのだ。今年9月のU-20W杯で主力を担う選手たちは所属クラブのリーグ戦を優先するために呼ばれておらず、今回のメンバーは大学生やJクラブで公式戦に絡めていない選手がほとんど。だが、日の丸を背負う事実に変わりはないし、わずかでも可能性があるならU-20W杯出場を目論む上でアピールの舞台となる。

「U-20ワールドカップ行きのチャンスがあるからこそ、U-22代表に呼んでもらえたと思う。期間は短いけど、明確なアピールができればチャンスはまだある」(永野)

 今回の遠征では25日にU-22サウジアラビア代表、28日にU-22ウズベキスタン代表と対戦するなか、ウズベキスタンに立つ前日の20日に千葉県内での活動に参加した永野。かつての仲間との再会も大きな刺激になった。FC東京深川U-15時代の先輩であるDF宮崎達也(中央大)やFWンワディケ・ウチェブライアン世雄(桐蔭横浜大)の存在だ。同じチームになるのは実に5年ぶり。「また一緒にプレーできる喜びがあった」と笑顔で振り返り、より前向きな気持ちになった。

 U-17W杯で共に戦ったDF土屋櫂大(川崎)、DF本多康太郎(湘南)、DF松本遥翔(鹿島)、MF山本丈偉(東京V)、MF矢田龍之介(清水)と久しぶりに顔を合わせたことも心をくすぐられた。U-17ワールドカップ組の佐藤龍之介(岡山)やGKピサノアレックス幸冬堀尾(名古屋)が既にA代表デビューを飾っており、“先をいく友”を追いかける上では同じ窯の飯を食った仲間がいることは心強い。気持ちを昂らせるには十分だった。

「少し前まで一緒にいた選手がA代表で活躍している。自分にとっても遠くはない場所だけど、もっと突き詰めないとそこには立てない」とは永野の言葉だ。U-20W杯も3年後のロス五輪もA代表も、届くか届かないかは自分次第。「短い期間だけど、先頭に立ってチームを引っ張りたい」(永野)。覚悟を持って挑む久しぶりの代表戦。まずはU-20W杯出場を目ざし、ウズベキスタンの地で己の力を示す。

取材・文●松尾祐希(サッカーライター)

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