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「一生忘れない」北川ひかるがパリ五輪で味わった“絶望”。崩れ落ちたその瞬間から、なぜ這い上がれたのか【なでしこジャパン】

カテゴリ:女子サッカー

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2025年07月19日

「もう1回戦いたい」

パリ五輪での経験について話してくれた北川。写真:塚本侃太(サッカーダイジェスト写真部)

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「パリ五輪の経験はどう活かされていますか」

 なでしこジャパンの主力のひとりである北川ひかるにそう訊くと、「う~ん」と少し間があった。もしかすると、思い出すだけでも胸が痛む記憶が蘇ったのかもしれない。

 2024年夏に開催されたパリ五輪、グループCの2位で決勝トーナメントに進出したなでしこジャパンは準々決勝でアメリカと対戦した。堅守速攻のスタンスが見事にハマり、攻め込まれながらも粘り強く対応してゴールを許さなかった。しかし、0−0で迎えた延長戦の105+2分、トリニティ・ロッドマンに豪快な一発を決められてしまった。痛恨の失点の直前、1対1の局面でロッドマンに抜かれたのが北川だったのである。

「アメリカ戦でロッドマンにやられたシーンは一生忘れない」

 失点直後にその場で崩れ落ちたとおり、敗戦の責任を誰よりも強く感じていたからだろう。試合後の北川は座ったままタオルで顔を覆ってしばらく動けなかった。ショックのひと言で片付けられない絶望感を彼女は味わったはず。だから、「う~ん」と言葉を選ぶように間を置いたのかもしれない。
 
 それでも北川はその絶望に呑み込まれずに前を向く。パリ五輪での悔しさがあったからこそ、この1年、スウェーデンのヘッケンで「フィジカルの部分を強化できた」(北川)。その成長を自ら感じ取っている北川は自信に満ちた表情でリベンジを誓う。

「もう1回戦いたい。ロッドマンのいるアメリカ代表と」

 絶望の淵から這い上がれたのはきっと、この想いがあったからだ。

 スウェーデンでの1シーズンを経て、今はフィジカルの面で「不安要素はあまりない」。来季からイングランドのエバートン(女子チーム)でプレーする北川が、ここからどう進化を遂げるか。興味深く見守りたい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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