むしろ攻勢であることが嫌な雰囲気を作ってしまう
前評判では有利と見られたドルトムントも、守護神のビッグセーブがなければ、今ごろアメリカにはいなかったに違いない。
クラブ・ワールドカップのラウンド16。グループFを堂々首位で突破したドルトムントは、グループEをしぶとく2位通過したモンテレイと、アトランタのメルセデスベンツスタジアムで対戦した。
試合は前半、14分と24分にいずれもセル・ギラシが決めて、ドルトムントが2点をリード。その後にもあった決定機をギラシが決めていれば、勝負は前半のうちに決していたかもしれない。
しかし、モンテレイにしても、まるで太刀打ちできなかったわけではない。前半から自分たちのスタイル、すなわちボールを保持しながら相手を引き出し、裏を取る攻撃は随所に機能していた。
だからこそ、後半開始早々の48分、ヘルマン・ベルテラメのゴールで1点を返すと、試合は一気にモンテレイペースへと傾いた。
「トーナメント方式の試合では、(リードされている)相手がよりアグレッシブに攻めるもの。(後半の)早い段階で失点し、我々にとっては非常に危険な状況だった」
試合後、そう振り返ったのは、ドルトムントのGK、グレゴル・コーベルである。
「モンテレイが、(ハーフタイム後に)ロッカールームから少し強くなって出てきたのは理解できる。彼らには失うものが何もなく、あらゆる手を尽くそうとしているのは明らかだった」
スイス代表でもあるチームの守護神は、相手の勢いが増すのを感じながら、「失点後には、試合の流れが変わる重要な局面が訪れるものだ」と考えていた。
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試合は前半、14分と24分にいずれもセル・ギラシが決めて、ドルトムントが2点をリード。その後にもあった決定機をギラシが決めていれば、勝負は前半のうちに決していたかもしれない。
しかし、モンテレイにしても、まるで太刀打ちできなかったわけではない。前半から自分たちのスタイル、すなわちボールを保持しながら相手を引き出し、裏を取る攻撃は随所に機能していた。
だからこそ、後半開始早々の48分、ヘルマン・ベルテラメのゴールで1点を返すと、試合は一気にモンテレイペースへと傾いた。
「トーナメント方式の試合では、(リードされている)相手がよりアグレッシブに攻めるもの。(後半の)早い段階で失点し、我々にとっては非常に危険な状況だった」
試合後、そう振り返ったのは、ドルトムントのGK、グレゴル・コーベルである。
「モンテレイが、(ハーフタイム後に)ロッカールームから少し強くなって出てきたのは理解できる。彼らには失うものが何もなく、あらゆる手を尽くそうとしているのは明らかだった」
スイス代表でもあるチームの守護神は、相手の勢いが増すのを感じながら、「失点後には、試合の流れが変わる重要な局面が訪れるものだ」と考えていた。
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果たして、その“重要な局面”が訪れたのは、失点から12分後のことである。
60分、モンテレイは自陣からパスをつなぎ、最後はセルヒオ・カナレスのスルーパスを受けたヘスス・コロナが、ディフェンスラインの背後へきれいに抜け出した。
GKと1対1。ついに同点。誰もがそう思った瞬間だった。
ところが、コーベルは慌てて自分から動くことなく、コロナのモーションを見ながら落ち着いて対応し、シュートを防ぐ。
天を仰いだコロナは、64分のチャンスではシュートを大きくふかし、65分には自らのアシストでベルテラメの同点ゴールをお膳立てしたはずが、オフサイドで得点は取り消し。
押していながら、ゴールが遠いモンテレイの焦りと苛立ちは、スタンドのサポーターも含め、次第に増幅していった。
こうなると、むしろ攻勢であることが嫌な雰囲気を作ってしまうのは、サッカーの怖さである。
コーベルは、「我々はあの時、冷静さを保つことができた。冷静さを失うことなく、ただ自分たちがやるべきプレーを続け、良い守備をした」と言い、結果的に勝負の分かれ目となったビッグセーブについても、事もなげに語った。
「普段から常にベストを尽くすようにしている。もちろん、ボールがゴールに向かってきた時に、自分が何かできたら嬉しい。これからもその姿勢を続け、できる限りチームに貢献できるよう努めていく」
サッカーは、ときにGKが試合を決める。そんなことに改めて気づかされた、コーベルの出色の働きだった。
取材・文●浅田真樹(スポーツライター)
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GKと1対1。ついに同点。誰もがそう思った瞬間だった。
ところが、コーベルは慌てて自分から動くことなく、コロナのモーションを見ながら落ち着いて対応し、シュートを防ぐ。
天を仰いだコロナは、64分のチャンスではシュートを大きくふかし、65分には自らのアシストでベルテラメの同点ゴールをお膳立てしたはずが、オフサイドで得点は取り消し。
押していながら、ゴールが遠いモンテレイの焦りと苛立ちは、スタンドのサポーターも含め、次第に増幅していった。
こうなると、むしろ攻勢であることが嫌な雰囲気を作ってしまうのは、サッカーの怖さである。
コーベルは、「我々はあの時、冷静さを保つことができた。冷静さを失うことなく、ただ自分たちがやるべきプレーを続け、良い守備をした」と言い、結果的に勝負の分かれ目となったビッグセーブについても、事もなげに語った。
「普段から常にベストを尽くすようにしている。もちろん、ボールがゴールに向かってきた時に、自分が何かできたら嬉しい。これからもその姿勢を続け、できる限りチームに貢献できるよう努めていく」
サッカーは、ときにGKが試合を決める。そんなことに改めて気づかされた、コーベルの出色の働きだった。
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