現地７月１日に開催されたクラブ・ワールドカップの決勝トーナメント１回戦で、ドルトムントがモンテレイと対戦。２－１で接戦を制し、レアル・マドリーとの準々決勝に駒を進めた。

　ドルトムントには19歳のジョーブ・ベリンガム、マドリーには３歳上の兄ジュード・ベリンガムが在籍。大一番で兄弟対決が実現するはずだったが、お預けとなった。今夏にかつてジュードもプレーしたドイツの名門に加入したジョーブは、モンテレイ戦で今大会２枚目のイエローカードを受け、マドリー戦は出場停止となってしまったのだ。

　英メディア『talkSPORT』によれば、ドルトムントを率いるニコ・コバチ監督がこの話題に言及。「私たちはみんな、彼が非常に失望していた姿を目撃した。彼はハーフタイムの時点で、２枚目のイエローカードが出場停止を意味すると正確に理解していなかったと思う。少し驚いていた」と様子を明かしたうえで、次のように語った。
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「彼は若い。兄も若いので、彼らは新シーズンのチャンピオンズリーグで対戦するかもしれないし、将来的に対戦するだろう。将来は彼らのものだ。クラブ・ワールドカップも良いが、今はその時ではない。誰かが彼に代わってプレーしなければならないが、それも構わない」

　ジョーブはモンテレイ戦の55分、最初にベンチに下がった。不出来だから代えたわけではないようだ。

「彼のパフォーマンスが理由ではない。この試合でイエローカードを受けていたから交代させた。非常に激しい競り合いがあったし、誰かが２度目の警告を受けるのを避けたかったからだ」

　また、ドルトムントのスポーツディレクター、セバスティアン・ケール氏も取材に対応。ジョーブの欠場確定を嘆いた。

「彼にとって、私たち全員にとって非常に腹立たしい。これ（兄弟対決）は私たちが書きたかった物語だった。彼にとって非常に、非常に苦いことだ。兄との対戦を本当に楽しみにしていたからね。彼を少し慰めなければならない」

　コバチ監督の言葉通り、チャンピオンズリーグでの実現に期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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