「第1ステージとは別のチームだと思われても不思議ではない」
[J1第2ステージ4節]甲府3-3鹿島/7月17日/中銀スタ
第1ステージを制覇した鹿島としては、王者らしからぬ試合内容だった。
開始3分、自陣右サイドのスペースを突かれた流れから先制点を献上。その後、前半のうちに一度は逆転に成功したものの、後半の立ち上がりにFKから同点ゴールを許すなど、集中すべき時間帯に緩さを露呈した。
そんな鹿島の守備陣を苦しめたのが、この日、甲府でのデビュー戦を飾ったドゥドゥだった。7月5日に加入したばかりのブラジル人アタッカーは、柏に在籍した2014年シーズン以来、約1年半ぶりにJリーグのピッチに立つと、鋭いドリブル突破やキープ力の高さを発揮する。
そして2-2で迎えた69分には、自陣右サイドで西大伍、植田直通のふたりがかわされて、見事なコントロールショットから被弾。この鮮烈な活躍ぶりには、幾度となくマッチアップした昌子源も衝撃を受けたようで、柏での対戦時と比較しながらこう評した。
「ドゥドゥはこの試合がデビュー戦ということで相当気合が入っていた。柏でプレーしていた時とは別人でしたね。後半は彼にやられた。(失点時は)中をケアしたけど、もうちょい(抜かれた時の)カバーに入るべきだったかもしれない。甲府サポーターからしたら『ドゥドゥ様』と思われるくらいのゴールを決められてしまった」
第2ステージは4試合で11ゴールと得点力を発揮している一方で、失点数は8。第1ステージで最少失点を誇った自慢の守備に不安を残している。最終ラインを牽引する昌子にとって、この現状は当然看過できるものではない。
「(甲府戦は)誰かひとりというより全員が悪かったけど、3点取ってくれたのに3失点してしまったのはもったいない。(前々節の)広島戦も、結果的には勝ったけど2失点しているし、第1ステージとは別のチームだと思われても不思議ではないと思うし、こういう戦いをしていたら勝てない」
「防げるところは防げたわけだし、しっかり反省してできるかぎり0点に抑えられるようにしたい」
不安定な守備に人一倍責任を感じている男は、課題克服に燃えている。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)
第1ステージを制覇した鹿島としては、王者らしからぬ試合内容だった。
開始3分、自陣右サイドのスペースを突かれた流れから先制点を献上。その後、前半のうちに一度は逆転に成功したものの、後半の立ち上がりにFKから同点ゴールを許すなど、集中すべき時間帯に緩さを露呈した。
そんな鹿島の守備陣を苦しめたのが、この日、甲府でのデビュー戦を飾ったドゥドゥだった。7月5日に加入したばかりのブラジル人アタッカーは、柏に在籍した2014年シーズン以来、約1年半ぶりにJリーグのピッチに立つと、鋭いドリブル突破やキープ力の高さを発揮する。
そして2-2で迎えた69分には、自陣右サイドで西大伍、植田直通のふたりがかわされて、見事なコントロールショットから被弾。この鮮烈な活躍ぶりには、幾度となくマッチアップした昌子源も衝撃を受けたようで、柏での対戦時と比較しながらこう評した。
「ドゥドゥはこの試合がデビュー戦ということで相当気合が入っていた。柏でプレーしていた時とは別人でしたね。後半は彼にやられた。(失点時は)中をケアしたけど、もうちょい(抜かれた時の)カバーに入るべきだったかもしれない。甲府サポーターからしたら『ドゥドゥ様』と思われるくらいのゴールを決められてしまった」
第2ステージは4試合で11ゴールと得点力を発揮している一方で、失点数は8。第1ステージで最少失点を誇った自慢の守備に不安を残している。最終ラインを牽引する昌子にとって、この現状は当然看過できるものではない。
「(甲府戦は)誰かひとりというより全員が悪かったけど、3点取ってくれたのに3失点してしまったのはもったいない。(前々節の)広島戦も、結果的には勝ったけど2失点しているし、第1ステージとは別のチームだと思われても不思議ではないと思うし、こういう戦いをしていたら勝てない」
「防げるところは防げたわけだし、しっかり反省してできるかぎり0点に抑えられるようにしたい」
不安定な守備に人一倍責任を感じている男は、課題克服に燃えている。
取材・文:橋本 啓(サッカーダイジェスト編集部)

7月14日発売号のサッカーダイジェストは、内田選手の巻頭インタビューを掲載。それに続く特集は、今夏の注目銘柄と題して話題の選手30人の去就動向をチェック。乾選手、酒井宏選手、植田選手のインタビューに加え、クラブダイジェストでは松本山雅、好評連載中のプロフットボーラ―の肖像では「2008年」の大谷選手を取り上げています。