韓国の英雄が岐路に立たされている。

　ソン・フンミンは2015年にトッテナムに加入以来、攻撃の中心として活躍。在籍２年目からプレミアリーグで二桁得点をマークし続けていたが、10年目の2024-25シーズンは怪我で不在の時期も多く、７ゴール止まり。残留ラインぎりぎりの17位に沈んだチームとともに、不本意な成績で終わった。

「全盛期は過ぎた」「新天地を求めるべき」といった声が上がるなか、トッテナムのOBクリス・ワドル氏も退団推奨派の１人だ。

　クラブ専門サイト『The Spurs Web』によれば、イングランド代表として62キャップを誇る64歳のレジェンドは、まもなく33歳となる後輩にリスペクトを示しつつ、決断を促した。

「ソン・フンミンはトッテナムにとって素晴らしい存在であり、人としても素晴らしい。サッカー界で最も尊敬される選手の１人だ。ただ、全ての選手にはリミットがある。もし彼がヨーロッパの別のリーグでプレーしていたなら、おそらくあと２年くらいはプレーできるだろうが、プレミアリーグは速く、フィジカルが激しく、要求が厳しい。脚力が必要だ。

　海外移籍が合っていると思う。トッテナムでの彼の活躍は素晴らしかった。称賛に値し、誰もが最良の未来を願っているだろう。30代に入ると、時には物事を受け入れ、次に進む必要がある」
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　同氏は新天地候補にも言及。こう考えを付け加えた。

「スパーズは彼から素晴らしい貢献を受けてきた。現実的に考えると、サウジアラビアに移籍させて良い移籍金を得たいかもしれないが、フランス、イタリア、ドイツ、スペインへのフリー移籍（現行契約は2026年夏まで）は彼にとって良い選択肢であり、スパーズはそれを妨げることはできないだろう」

　ワドル氏の発言には韓国メディア『STN sports』も反応しており、「衝撃発言『ソン・フンミンは賞味期限切れだ』『プレミアリーグは速く、フィジカルが優れていなければならない。去るべきだ』と題した記事を掲載した。

　９年連続二桁得点を逃した韓国代表エースは、どんな決断を下すのか。去就が大きな注目を集めている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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