やや残念だったのは…
[J1第21節]川崎 1-2 神戸/6月21日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
川崎のアカデミー育ちで、かつてのホームスタジアムである等々力に神戸の一員として初めて立った宮代大聖の2ゴールで神戸が川崎に勝利した一戦。
眩いスポットライトから離れた場所で旧交を温めたのが、川崎FWの小林悠と神戸GKの新井章太だ。ふたりは新井が移籍する2019年まで、川崎で切磋琢磨。2019年にはそれぞれルヴァンカップ制覇の立役者ともなった。
そんな盟友コンビは、この日も何度目かの再会を果たす。その際、小林は改めて熱をもらったという。新井はセカンドGKという立ち位置ながらこの日もチームのために動き、味方を鼓舞し続けた。
「会うとパワーをもらえる。やっぱりすごいパワフルですよね。ウォーミングアップの時に手を叩き合ってハグしたんですけど、パワーが凄い。ポジティブなパワーに溢れている。それを久しぶりに感じました。自分もフロンターレでそういう役割を担えたらなと思いました」
【動画】神戸FW宮代の古巣・川崎戦での2ゴール
川崎のアカデミー育ちで、かつてのホームスタジアムである等々力に神戸の一員として初めて立った宮代大聖の2ゴールで神戸が川崎に勝利した一戦。
眩いスポットライトから離れた場所で旧交を温めたのが、川崎FWの小林悠と神戸GKの新井章太だ。ふたりは新井が移籍する2019年まで、川崎で切磋琢磨。2019年にはそれぞれルヴァンカップ制覇の立役者ともなった。
そんな盟友コンビは、この日も何度目かの再会を果たす。その際、小林は改めて熱をもらったという。新井はセカンドGKという立ち位置ながらこの日もチームのために動き、味方を鼓舞し続けた。
「会うとパワーをもらえる。やっぱりすごいパワフルですよね。ウォーミングアップの時に手を叩き合ってハグしたんですけど、パワーが凄い。ポジティブなパワーに溢れている。それを久しぶりに感じました。自分もフロンターレでそういう役割を担えたらなと思いました」
【動画】神戸FW宮代の古巣・川崎戦での2ゴール
小林は86分に切り札としてピッチに送り出され、シュートチャンスも迎えたが、チームを救うことができず。「やり続けるしかない」と前を向いた一方、新井には出場の機会は回ってこなかった。
試合後には「こいつとやっぱりやりたかった!」と小林を指しながら笑った新井は、改めてかつての仲間たちと言葉をかわしながら、刺激ももらったようだ。
37歳の小林と36歳の新井。酸いも甘いも知る男たちが、自分のために、チームのために不格好にでも、己の信じた道として戦い続ける姿は、やはり絵になる。彼らの姿に心を揺さぶられる人は私だけではないはずだ。
一方でやや残念だったのは、試合後、古巣との対戦として宮代と新井が、川崎サポーターのもとへ挨拶に向かった際、限られた一部からブーイングが飛んだということだ。
本来、敵選手にプレッシャーを与える意味でも、ブーイングをするのはサッカーの世界で日常茶飯事だが、川崎は、かつて自分たちのチームに所属した選手を、試合前や試合後にはどんな時も温かく迎え入れるのが、伝統であり、文化だった。
この日は1-2で負けたこと、2024年に神戸に移籍した宮代に2ゴールを奪われた背景もあったのだろう。ただ、Jリーグ、いや世界でも非常に珍しいと言える川崎の文化が薄れてしまっているように感じるのはどこか寂しい。
試合中は真剣に戦い、試合後には健闘を称え合う。そんな川崎特有の姿をこれからも貫いて欲しい。勝手な願いで、そんな甘い考えでどうするんだと言われてしまうかもしれないが、川崎の川崎らしくタイトルを獲ってきた姿に何よりも誇りを感じてきた。宮代のことを川崎時代から弟分として接する新井の試合後のどこか寂しそうな表情を見た面も含めて、何かモヤモヤが残ってしまうたゲームでもあった。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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試合後には「こいつとやっぱりやりたかった!」と小林を指しながら笑った新井は、改めてかつての仲間たちと言葉をかわしながら、刺激ももらったようだ。
37歳の小林と36歳の新井。酸いも甘いも知る男たちが、自分のために、チームのために不格好にでも、己の信じた道として戦い続ける姿は、やはり絵になる。彼らの姿に心を揺さぶられる人は私だけではないはずだ。
一方でやや残念だったのは、試合後、古巣との対戦として宮代と新井が、川崎サポーターのもとへ挨拶に向かった際、限られた一部からブーイングが飛んだということだ。
本来、敵選手にプレッシャーを与える意味でも、ブーイングをするのはサッカーの世界で日常茶飯事だが、川崎は、かつて自分たちのチームに所属した選手を、試合前や試合後にはどんな時も温かく迎え入れるのが、伝統であり、文化だった。
この日は1-2で負けたこと、2024年に神戸に移籍した宮代に2ゴールを奪われた背景もあったのだろう。ただ、Jリーグ、いや世界でも非常に珍しいと言える川崎の文化が薄れてしまっているように感じるのはどこか寂しい。
試合中は真剣に戦い、試合後には健闘を称え合う。そんな川崎特有の姿をこれからも貫いて欲しい。勝手な願いで、そんな甘い考えでどうするんだと言われてしまうかもしれないが、川崎の川崎らしくタイトルを獲ってきた姿に何よりも誇りを感じてきた。宮代のことを川崎時代から弟分として接する新井の試合後のどこか寂しそうな表情を見た面も含めて、何かモヤモヤが残ってしまうたゲームでもあった。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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