セルティックの大エースだった古橋亨梧は、今冬に移籍したレンヌで冷遇され、わずか６試合（120分間）の出場に留まり、まさかの無得点に終わった。

　来年のワールドカップ出場を目ざしてのステップアップ移籍は奏功せず、半年での退団が取り沙汰されている。

　新天地としてイングランド２部に昇格したバーミンガムが浮上したなか、セルティックの専門メディア『THE CELTIC STAR』は６月20日、「セルティックからレンヌ経由でバーミンガム・シティへ。キョウゴのW杯本戦への驚くべき回り道」と見出しを打った記事を掲載。次のように綴った。

「昨年の夏の今頃、キョウゴがセルティックを離れ、12か月以内にバーミンガムでプレーすることになるだろうと誰かが言っていたら、あなたはその人たちの正気を疑ったかもしれない」

「バーミンガムはイングランド３部リーグに所属し、監督経験のない指揮官を雇ったばかりで、新たなオーナーシップと投資によってチャンピオンシップ（２部）への昇格を期待していたものの、決して保証されていたわけではなかった。一方、キョウゴはセルティックのファーストチョイスのストライカーであり、数々のタイトルを獲得し、セルティックとともにチャンピオンズリーグの戦いに乗り出すところだった」

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　同メディアは「バーミンガムの復活は目覚ましいものがあるが、キョウゴにとってレンヌでの冒険は悪夢と化した。そして、その分岐点でキョウゴとバーミンガムは道を交錯したようだ」と続けた。

　記事は「キョウゴのレンヌでの時間は、期待外れで失望させられるものだった。ワールドカップが間近に迫り、このストライカーは北中米大会の日本代表入りを懸命に望んでいるに違いない。代表入りの可能性を高めるには、今こそコンスタントにプレーしなければならない」と主張。この移籍が好転のきっかけになる可能性があると見立てている。

「確かなことは一つ。バーミンガムはビッグクラブであり、キョウゴはビッグプレーヤーだ。クラブもキョーゴも最近は不運に見舞われているが、今回の移籍は両者にとって、高い野望を実現するための理想的な組み合わせとなるかもしれない」

「キョウゴが契約すれば、セントアンドリュースで大活躍するだろうと確信している。そして、もし彼がチャンスを掴めば、バーミンガムは連続昇格を狙うかもしれないし、キョウゴはワールドカップ行きの飛行機に乗れるかもしれない」

　古巣の地元メディアも驚く電撃移籍は、果たして実現するか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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