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浦和の相手、モンテレイはどんなチーム?|攻守に抜群の存在感を発揮するセルヒオ・ラモス。突破力のある両翼も脅威【クラブW杯】

カテゴリ:国際大会

河治良幸

2025年06月16日

できるだけCKは与えたくない

ハードな守備と非凡な得点力を武器とするS・ラモス(左)。セットプレーでは危険な存在だ。(C)Getty Images

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 浦和レッズがクラブワールドカップ(CWC)に臨む。グループEで6月18日にリーベル・プレート(アルゼンチン)、22日にインテル(イタリア)、26日にモンテレイ(メキシコ)と対戦。世界の強豪クラブにどう立ち向かうか。本稿では第3戦の相手となるモンテレイを分析する。

――◆――◆――

 メキシコ北西の大都市モンテレイを本拠地としており、藍色と白の縦縞から“ラヤドス”の愛称で親しまれる。2021年に北中米カリブ海のクラブ王者を決めるCONCACAFチャンピオンズリーグに優勝して、今回のCWCの出場権を獲得したが、その後はなかなかタイトルに手が届かず、国内のリーガMXでも2019-20シーズンの前期リーグを最後に優勝できていない。

 2024年を振り返れば、CONCACAFチャンピオンズリーグは破竹の快進撃で準決勝まで駒を進める。だがファイナルを目前にして、MLSのコロンバス・クルーに敗れた。そしてリーガMXも2024-25シーズンの前期では準優勝だった。

 元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスを獲得して臨んだ後期リーグだったが、レギュラーシーズンは7位に終わり、リギージャと呼ばれるトーナメント方式のプレーオフも、1回戦の準々決勝でトルーカにPK戦で敗れた。

 CWCが1か月前に迫ったところで、マルティン・デミチェリス監督は解任となり、かつて“グラルディオラの右腕”としてバルセロナ、バイエルン、マンチェスター・シティのタイトル獲得を支えたスペイン人のドメネク・トレント監督を招聘した。

 コーチとしての輝かしい実績もさることながら、リーガMXでサン・ルイスを上位躍進に導いた手腕を高く評価されての抜擢だった。とはいえ、たった1か月で、マンチェスター・Cのようなフットボールを完璧に実現することは不可能だ。

 S・ラモスが統率するディフェンスラインはメキシコ代表のビクトル・グスマン、中盤とのポリバレントであるホルへ・ロドリゲスなど役者は揃っている。そして組み立て、チャンスメイク、フィニッシュの全局面でハイクオリティを保証する元スペイン代表MFセルヒオ・カナレスは、トレント監督にも重宝されるはず。

 おそらく指揮官がサン・ルイスで使っていたのと同じ3-4-3がベースになるが、選手たちの特長を見極めながら配置や組み合わせを決めていくだろう。ただ、与えられた時間は短いだけに、複数のシステムを使い分けるような戦い方は考えにくい。
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 前線はどういう形であれ、アルゼンチン代表の経験もあるルーカス・オカンポスとメキシコ代表FWヘスス・コロナが積極的なドリブルでゴールに迫ってくる。欧州戦線での活躍も記憶に新しいオカンポスは、縦にも中にも仕掛けられるサイドアタッカーで、左右の足で強烈なシュートを打つことができる。

 ポルトでの活躍が知られるコロナは変幻自在のドリブルで守備ブロックを切り崩してくる。この両翼が存在感を高めるほど、フィニッシャーのヘルマン・ベルテラメのゴール前での危険度は増してくる。

 セットプレーの得点力も要注意だ。カナレスのキックから、レアル・マドリーで数えきれないほどのゴールを決めてきたS・ラモスが抜群の嗅覚でストライカーさながらのフィニッシュに持ち込んでくる。

 同じセンターバックのグスマンもヘディングの決定力が高いだけに、浦和としてもできるだけCKは与えたくない。

 GKがボールを持って8秒間保持すると、相手のCKになる新ルールも影響してくるかもしれないが、流れの中でクレバーに戦いながら、自分たちのセットプレーのチャンスを活かしていきたい。

文●河治良幸

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