ついにFIFAクラブ・ワールドカップ2025（CWC）が幕を開けた。世界各国から32クラブが参戦するビッグトーナメントを制するのは――。本稿ではマンチェスター・シティ（イングランド）、ウィダッドAC（モロッコ）、アル・アイン（UAE）、ユベントス（イタリア）が争うグループGを展望する。

――◆――◆――

　マンチェスター・Cとユベントス。プレミアリーグとセリエAの強豪が同組になっただけに、いわゆる“二強”のイメージは強い。戦力を見ても明らかに、欧州の２チームが段違いと言っていい。

　しかしながら、モロッコのウィダッドにも、UAEのアル・アインにも二強の一角を崩して、ノックアウトステージの二枠に食い込むチャンスはある。

　シティは初戦でウィダッド、第二戦でアル・アインと対戦する。ユベントスはその逆で、第三戦に二強の直接対決がある。両者ともに連勝すれば、すでにグループステージ突破を決めた状況で、直接対決で１位と２位が決まる構図に。

　勝ち進めばラウンド16の相手はH組のチームで、首位通過が想定されるレアル・マドリーといきなり当たることは避けたいだろう。しかし、シティとユベントスが２試合でひとつでも落としていれば、情勢は大きく変わってくる。
 

　ウィダッドはエジプトのアル・アハリに次ぐアフリカの雄だが、こと攻撃力に関しては勝るとも劣らない。オランダ出身のウインガーであるモハメド・ライヒやパワフルなガーナ人FWサミュエル・オヘンが牽引してきた攻撃陣に、モロッコ代表の重鎮であるノルディン・アムラバトが加わり、前線の迫力がアップした。

　国内やアフリカではポゼッションの傾向が強いが、いきなりシティが相手となれば、割り切った戦い方を選択してくるかもしれない。

　2023-24年のACL王者アル・アインは、翌シーズンのACLエリートで、まさかのグループステージ最下位で敗退を喫して、ファンを失望させた。エルナン・クレスポ前監督に代わり、セルビア出身のスレファン・イビッチ監督が立て直しを図ってきた。

　守備は、前からハメに行く時は３バック、自陣で固める時は５バックとはっきりしており、攻撃は流れに応じて可変できる。登録名さながらに、攻撃の角となるパラグアイ代表MFカクの局面打開力を武器に、トーゴ代表FWコジョ・ラバ、モロッコ代表FWスフィアン・ラヒミという欧州勢にも引けを取らない２トップが爆発すれば、いきなりユベントスに土を付けることも不可能ではない。

【画像】絶世の美女がずらり！ Ｃ・ロナウドの“元恋人＆パートナー”たちを年代順に一挙公開！