2024-25シーズンのセリエAを制したナポリは、さらなる飛躍を目指している。

　２年前にマラドーナ時代以来となる優勝を達成したナポリは、続くシーズンで10位とまさかの低迷。テコ入れを図り、アントニオ・コンテ監督を招へいすると、１年で王座に返り咲いた。

　一時は退任も騒がれたコンテだが、最終的には続投が決定。すると、ナポリはコンテとともにリーグ連覇とチャンピオンズリーグでの躍進を目指すためのチーム強化に乗り出した。その最たる例が、ケビン・デ・ブライネの加入だ。また、エンポリからルカ・マリアヌッチも獲得している。

　もちろん、補強はまだ終わっていない。ナポリはボローニャのサム・ブーケマやRBライプツィヒのアントニオ・ヌサへの関心も取りざたされている。そして名前があがっているひとりが、パルマで評価を高めた日本代表GKの鈴木彩艶だ。

　ナポリは正守護神アレックス・メレトとの契約が間もなく満了。契約延長は近いとされるが、コンテはメレトの競争相手となり、将来的にゴールマウスを託せる若手GKを望んでいると言われる。その候補のひとりが鈴木だ。

　もしもナポリがターゲットをいずれも獲得した場合、チーム力の大きな向上となるのは間違いない。『TUTTOmercatoWEB』によると、マウリツィオ・ピストッキ記者は「普段は移籍市場が終わるまでリーグ戦の予想をしない。だが、今季は待っても無意味だ」と話した。

「マリアヌッチとデ・ブルイネの獲得で、ナポリはすでに他を引き離した。ブーケマ、スズキ、ヌサも獲得したら、もう太刀打ちできないだろう」

「インテルは監督が代わり、平均年齢があまり高い。ミランはアイデンティティとキャピタルゲインを模索しており、ユベントスは使える資金が限られていて対抗できないだろう。さらにクラブ・ワールドカップがインテルとユベントスに大きな問題となる。（ナポリが）通算５回目のスクデットだよ」

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　もちろん、補強が計画どおりに進むとは限らない。パルマは鈴木を手放さない方針と言われる。選手にとっても、リザーブとしての移籍では懸念があるだろう。そもそも、戦力が整っても優勝できるわけではないのは歴史が証明してきた。

　一方で、控えGKとして加入しながらレギュラーの座を奪い、大きく評価を高めたケースもある。新王者のビッグクラブで、世界的名将の指導を受けられるとあれば、魅力的であるのも確かだ。

　いずれにしても、まずは進展があるのか注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部


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