2025年６月14日、FC東京が味の素スタジアムでセレッソ大阪と対戦。森重真人がJ１リーグ通算500試合出場を達成し、室屋成が約５年ぶりにJ復帰となったメモリアルゲームでホームチームはいきなり先制した。

　３分、遠藤渓太が敵陣内でボールを奪うと、そのこぼれ球を拾った高宇洋のパスから最後はマルセロ・ヒアンが右足で冷静に蹴り込んだ。これで勢いに乗ったFC東京は新システム４−２−３−１が上手くハマった感もあり、何度か速攻からチャンスを作った。

　20分過ぎあたりからC大阪にボールを握られる時間帯も増えたが、FC東京に焦りの色はあまりない。４バック（室屋、森重、木本恭生、白井康介）と２ボランチ（高、橋本拳人）から成る守備ブロックがこの日は強固で、それが破られる気配はほとんどなかった。

　しかし、42分、一瞬の隙からカウンターを食らうと、ラファエル・ハットンに最終ラインを破られてゴールを献上。１−１に追いつかれてしまった。

　１－１で迎えた後半、前半と同じメンバーで臨んだFC東京はややC大阪に押し込まれながらも粘り強く対応。守るだけではなく、M・ヒアンを軸に速攻を仕掛ける。対するC大阪もメリハリの効いたサッカーを展開するようになり、文字通り一進一退の攻防となった。
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　そんな中でFC東京は逆転弾を許す。71分、スルーパスに抜け出した田中駿汰に流し込まれて１−２とリードされてしまった。決して悪い試合をしていなかったからこそ、この１点は痛恨に映った。

　それでもFC東京は諦めずに反撃。そして81分、裏に抜け出したM・ヒアンのゴールで２−２と追いつくのだ。このブラジル人FWの一撃は敗戦の窮地を救う値千金弾だった。結局、試合は２−２で終了。FC東京は勝利こそ逃したが、リーグ戦での連敗を３でストップした。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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