「カミ君を脅かせるように」
湘南ベルマーレは6月11日、天皇杯2回戦でFC岐阜と対戦。63分に鈴木章斗、67分にキム・ミンテがゴールを挙げ、2-0で勝利した。
ルヴァンカップ・プレーオフラウンド第2戦のジュビロ磐田戦から中3日。大幅にメンバーを入れ替えた一戦に、誰よりも高いモチベーションで挑んだ男がいた。
「いつも通りのプレーを出して、この状況を楽しもうと思って臨みました」
ゴールマウスを守ったのは、2018年に湘南U-18から昇格して以来、初めてトップチームでピッチに立った真田幸太だ。20年から23年まで奈良クラブ、おこしやす京都AC、横河武蔵野FC(当時は東京武蔵野ユナイテッドFC)、ヴィアティン三重とJFLや地域リーグで経験を積み、昨季に湘南に帰ってきた苦労人である。
【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
ルヴァンカップ・プレーオフラウンド第2戦のジュビロ磐田戦から中3日。大幅にメンバーを入れ替えた一戦に、誰よりも高いモチベーションで挑んだ男がいた。
「いつも通りのプレーを出して、この状況を楽しもうと思って臨みました」
ゴールマウスを守ったのは、2018年に湘南U-18から昇格して以来、初めてトップチームでピッチに立った真田幸太だ。20年から23年まで奈良クラブ、おこしやす京都AC、横河武蔵野FC(当時は東京武蔵野ユナイテッドFC)、ヴィアティン三重とJFLや地域リーグで経験を積み、昨季に湘南に帰ってきた苦労人である。
【画像】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
昨季は韓国代表GKソン・ボムグン(現・全北現代)と、夏に加わった上福元直人の牙城を崩せず、公式戦の出場は0。リーグ戦でのメンバー入りも第8節の横浜F・マリノス戦の1試合だけだった。
今季はGKが上福元、永井建成、真田の3人体制でスタートし、永井が3月に負傷。急きょ、3月末にレノファ山口FCから糸原紘史郎を7月6日までの期限付きで補強した。そのなかで真田はセカンドGKとして継続的にリーグ戦のメンバーに名を連ねてきた。
毎試合後、コーチと居残り練習を続けるなど、出場は叶わずともひたむきに努力を続けてきた真田。その姿勢を評価されたのだろう。プロ8年目にしてついに、愛するクラブのユニホームをまとい、憧れの舞台に立った。
待望の“湘南初出場”でも真田は浮足立つことなく、冷静にプレーした。
「緊張して、ファーストプレーでミスをしてしまいました。でも2個目のプレーでいつも通りの形を出せて、キックも普段通りに飛ばせていたので、徐々に緊張が和らぎました。クリーンシートで終えられたのは大きかったですし、幸せな一歩目を踏み出せました」
試合前にサポーターから何度も送られた“コウタコール”。それは試合後も繰り返され、真田は「サポーターの声が、緊張していた自分に笑顔でプレーできる余裕を生んでくれた」と感謝する。
GKは特殊なポジションだ。ピッチに立てるのはひとりのみで、一度レギュラーが定まると入れ替わりにくい。1シーズンで一度も出番が来ない状況もありえる。
だからこそ、GKにとって1試合の価値は非常に大きいと言える。周囲から評価を受けられる貴重な機会であり、自身の取り組みが間違っていなかったという自信にもなるはずだからだ。
「常に成長するために取り組んできているので、継続して、カミ君(上福元)を脅かせるように、また、これからもっと楽しむために、頑張っていきます!」
今後のキャリアの分岐点になるかもしれない一戦で安定感のあるパフォーマンスを発揮し、クリーンシートに貢献した真田は、これを飛躍のきっかけにできるか。26歳の旅路を楽しみに見守りたい。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
【画像】編集部が厳選! ゲームを彩るJクラブのチアリーダーを一挙紹介!
【画像】「美人すぎる」「可愛すぎる」C・ロナウド、メッシ、ネイマールらワールドクラスの華麗なる妻&恋人たちを一挙紹介!
【記事】「めちゃくちゃ上手い」「本当に良い選手」宇佐美貴史が絶賛した代表デビューの21歳は? 対戦相手として実感「まあ見事に剥がしてくる」
今季はGKが上福元、永井建成、真田の3人体制でスタートし、永井が3月に負傷。急きょ、3月末にレノファ山口FCから糸原紘史郎を7月6日までの期限付きで補強した。そのなかで真田はセカンドGKとして継続的にリーグ戦のメンバーに名を連ねてきた。
毎試合後、コーチと居残り練習を続けるなど、出場は叶わずともひたむきに努力を続けてきた真田。その姿勢を評価されたのだろう。プロ8年目にしてついに、愛するクラブのユニホームをまとい、憧れの舞台に立った。
待望の“湘南初出場”でも真田は浮足立つことなく、冷静にプレーした。
「緊張して、ファーストプレーでミスをしてしまいました。でも2個目のプレーでいつも通りの形を出せて、キックも普段通りに飛ばせていたので、徐々に緊張が和らぎました。クリーンシートで終えられたのは大きかったですし、幸せな一歩目を踏み出せました」
試合前にサポーターから何度も送られた“コウタコール”。それは試合後も繰り返され、真田は「サポーターの声が、緊張していた自分に笑顔でプレーできる余裕を生んでくれた」と感謝する。
GKは特殊なポジションだ。ピッチに立てるのはひとりのみで、一度レギュラーが定まると入れ替わりにくい。1シーズンで一度も出番が来ない状況もありえる。
だからこそ、GKにとって1試合の価値は非常に大きいと言える。周囲から評価を受けられる貴重な機会であり、自身の取り組みが間違っていなかったという自信にもなるはずだからだ。
「常に成長するために取り組んできているので、継続して、カミ君(上福元)を脅かせるように、また、これからもっと楽しむために、頑張っていきます!」
今後のキャリアの分岐点になるかもしれない一戦で安定感のあるパフォーマンスを発揮し、クリーンシートに貢献した真田は、これを飛躍のきっかけにできるか。26歳の旅路を楽しみに見守りたい。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
【画像】編集部が厳選! ゲームを彩るJクラブのチアリーダーを一挙紹介!
【画像】「美人すぎる」「可愛すぎる」C・ロナウド、メッシ、ネイマールらワールドクラスの華麗なる妻&恋人たちを一挙紹介!
【記事】「めちゃくちゃ上手い」「本当に良い選手」宇佐美貴史が絶賛した代表デビューの21歳は? 対戦相手として実感「まあ見事に剥がしてくる」