日本代表GKの鈴木彩艶は、パルマでの活躍から、この夏の去就が注目されている。バイエルンやチェルシー、イタリア王者になったナポリなどの関心が騒がれてきた。

　イタリア紙『La Gazzetta dello Sport』によると、マイク・メニャンの退団が近いと言われる名門ミランも、鈴木に興味を示しているという。ただ、移籍に向けたハードルは低くなさそうだ。

　同紙は６月９日、パルマが鈴木売却に3000万ユーロ（約48億円）超を要求していると報じた。クラブは22歳の日本代表守護神をもう１年チームに残す考えという。

「フィジカルと爆発力がある彼のような守護神は、プレミアリーグでとても好まれる。それをパルマは知っており、１年後にイングランドのクラブに放出するという考えから、パルマは今夏のリクエストを拒もうと納得しているのだ」

　この報道を受け、『TUTTOmercatoWEB』も、パルマが鈴木を「技術的プロジェクトとセリエA残留の要と考えている」と伝えた。これらの報道どおりなら、鈴木がこの夏に飛躍を遂げるには、かなり高額のオファーが必要になりそうだ。

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　一方で、ミランにとって鈴木が適切な人材かという問題もある。Gazzetta dello Sport紙の報道に対し、一部のサポーターは鈴木獲得に否定的な見解を示した。

「イタリア人がいい。だからマルコ・カルネセッキだ」
「正直、ここまで出てきた名前の中で最悪だと思う」
「ホンダの次はスズキ。あとはカワサキで作品完成だな」
「イタリア人守護神にするのは不可能なのか…もう過大評価の外国人は十分だ」
「スズキやミリンコビッチ＝サビッチなら、マルコ・スポルティエッロとロレンツォ・トッリアーニのままでいい」
「スズキはミランじゃやれない。ジャンルイジ・ドンナルンマやニコラ・レアーリのような別のタイプのほうがいい」
「フランス代表レギュラーを1800万ユーロ（約28億8000万円）で売って、無名の選手と3000万ユーロで交渉するのか」
「ミル・スヴィラールやヴァニャ・ミリンコビッチ＝サビッチでも見ていてつらいのに、スズキはもうあり得ん。いいヤツだけど、冗談はよそう」

　一方で、パルマのファンからは「スズキは超強い。オレたちと残る。テオ、ラファエウ・レオン、メニャンと引き換えでもミランには渡さない。せいぜいあと２年で8000万ユーロ（約128億円）になる。世界トップ３の守護神になるよ」との声も上った。

　残留を争ったパルマでのパフォーマンスを見過ごしているミランのファンも少なくないだろう。だが、鈴木の市場価値が急騰していることは紛れもない事実だ。日本代表守護神は、これからのキャリアをどのように見据えているのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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