熾烈なサバイバルレースを勝ち抜き、大舞台に立てるか。

　すでに北中米ワールドカップ（W杯）出場を決めている森保ジャパンは、常連組を外し、６月の招集メンバーを大幅に変更。非常にフレッシュな顔ぶれとなったなか、大橋祐紀（ブラックバーン）は５日のオーストラリア戦（０－１）で２キャップ目をマークした。

　米大手スポーツチャンネル『ESPN』は、10日のインドネシア戦を前に、この28歳のストライカーをフィーチャー。「チャンスを掴む決意を示しているのが、ヨーロッパでのブレイクシーズンを終えたばかりの大橋だ。イングランド２部でのロケットスタートは維持できなかったものの、ヨーロッパでの初シーズンで９ゴールを挙げて見事に終えた」と伝えた。
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　森保ジャパンのFW争いは熾烈である。『ESPN』は大橋を含めた勢力図に関しては、こう説明した。

「森保一監督は通常、１人のストライカーを起用するが、定期的に４人のオプションを含めている。今回の休養組では、上田綺世が不動のファーストチョイスだが、昨年末の２試合で上田が負傷欠場した際、小川航基が代役として見事な活躍を見せた。

　他のFWは立場が確立されておらず、残る２枠を争う構図にある。現時点では、大橋、町野修斗、細谷真大、鈴木唯人に活躍のチャンスがあるが、彼らはヨーロッパを拠点とする候補者である浅野拓磨、古橋亨梧、前田大然が近い将来に再招集される可能性を十分に認識している」

　大橋は昨夏にサンフレッチェ広島からブラックバーンに移籍し、海外初挑戦。『ESPN』は「27歳になって広く認知されるようになった、いわば遅咲きの成功者」と表現した。1996年生まれの点取り屋は、20代後半でさらにキャリアを加速させ、究極の成功者となれるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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