オーストリアの強豪レッドブル・ザルツブルクが現地６月９日、セレッソ大阪から北野颯太が加入すると発表した。2029年６月30日までの４年契約で背番号は８。川村拓夢とチームメイトになる。ザルツブルクは６月14日開幕のクラブ・ワールドカップに出場するなか、すぐにトレーニングに参加するという。

　北野は20歳のアタッカーで、プロ入り３年目の2024年にオランダ１部アルメレ・シティへの短期留学を経験。ミスを恐れず突き進む貪欲な姿勢を学び、後半戦に先発に定着した。今季は開幕戦で２ゴール１アシストをマークするロケットスタートを切り、アピールを続けていたなか、海外挑戦の扉を開いた。

　スポーツディレクターのルーベン・シュローダー氏は、昨夏の川村に続く日本人獲得の背景をこう明かした。

「我々は長らくソウタ・キタノに注目しており、徹底的にスカウトしてきた。彼は両足を使いこなす非常に創造的で決意の強い選手で、高いワークレートを持ち、真のチームプレーヤーであり、センターフォワードまであらゆる攻撃のポジションをこなせる。その能力とポテンシャルは、レッドブル・ザルツブルクの哲学に完璧に合致している。ソウタはまずクラブに慣れる必要があるが、私たちがサポートし、同胞のタカム・カワムラも同様に支援する」  
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　また、北野本人は意気込みを次のように示した。

「ザルツブルクでの僕の最大の目標は、チームと共にタイトルを獲得し、選手として、人間として成長することです。チームメイトの川村選手とはまだ会っていませんが、移籍が決まった時点で連絡し、一緒にプレーするのを楽しみにしていると伝えました。僕のプレーは、守備が難しいエリアへの侵入を重視しています。それに得点やアシストができる選手です」

　ザルツブルクはクラブ・ワールドカップでグループHに入っており、パチューカ、アル・ヒラル、レアル・マドリーと対戦する。世界中から熱視線を浴びる大舞台で、北野の鮮烈なデビューに期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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