雪辱を目指してタッグを組むことはあるだろうか。

　イタリア紙『Gazztta dello Sport』は６月６日、ミランがバイエルンのキム・ミンジェに関心を寄せていると報じた。条件面では厳しいようだが、ドイツ王者の状況次第でもあるという。

　今季のセリエAで８位と低迷し、来季は欧州カップ戦にも出ることができないミランは、かつて指揮をとったマッシミリアーノ・アッレーグリ監督を招へい。新シーズンでの復権を目指している。

　そのための課題のひとつは、守備の強化だ。総得点はリーグ３位タイだったミランだが、総失点は同７位。また、前回スクデットを獲得した2021-22シーズン以降、ここ３年は連続して失点数が40を超えている。守備が重視されるイタリアにおいて、十分とは言えない出来だ。

　そこで注目しているのが、ナポリでスクデット獲得に貢献し、リーグの年間最優秀DFに選ばれたキム。ドイツでは批判を浴びてきた韓国代表DFだけに、バイエルンは「放出には前向き」という。

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　ただ、ネックとなるのが金銭面だ。バイエルンはレンタルでの放出を考えておらず、移籍金は最低3000万ユーロ（約48億円）に設定しているという。また、ボーナスを含めて最大900万ユーロ（約14億4000万円）にも達するという高額年俸も、獲得に向けて高いハードルとなる。

　Gazztta dello Sportは、レンタル許可やサラリー負担、完全移籍の際は“退職金”を選手に支払うなど、何らかのかたちでバイエルンの助けが解決策になり得ると報道している。

　夏の移籍市場はまだこれからだ。そしてマーケットの世界は何があるか決して分からない。キムがミランに加わる可能性はあるのか、今後の進展に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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