［北中米W杯アジア最終予選］日本 ０－１ オーストラリア／６月５日／パース・スタジアム

「悔しいの一言に尽きます」

　日本代表が０－１で敗れた６月５日のオーストラリア戦で、初出場・初先発を飾った21歳のMF俵積田晃太（FC東京）は開口一番、そうこぼした。

　左ウイングバックで驚きのスタメン起用。序盤から果敢に何度も仕掛けたが、クロスの精度を欠き、課題を残した。

「相手も結構、引いてきた感じで難しい試合ではあったんですけど、そんな中でも得点に絡んだりとか、チャンスを作ったりとかしないといけない。もっと自分もいろんなことを盗んでレベルアップしないと、と思っていましたけど、もっと強く感じました」

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　森保一監督からは「すごくJの試合も見てくださっていて、縦（突破）が最近少ないんじゃないかと言われて、縦が相手は怖がると何度か言われた」という。

「まずは縦にガンガン行こうという気持ちで。芝に慣れてなくてちょっと滑ってクロスミスが何本かありましたけど、最後の方は修正できたし、通用するところは通用したかな」
    
　スタメンを告げられ、「人生で一番緊張した」という俊英は、「日の丸を背負うというのはこういうことなんだなと痛感したし、そんな中でも自分のプレーを見せてやるぞという気持ちで」前日を過ごしていたという。

「今日は負けてしまったので、自分が試合に出て勝つというのをまずは次の目標としてやっていきたいし、まだまだ課題だらけなんで、しっかり修正していきたい」

　もちろん初キャップで満足はしていない。次のインドネシア戦、そしてその先へ。オーストラリア戦前日、「そもそも負ける気で来ていない」と強気に語っていた逸材ドリブラーは代表生き残りを目ざす。

取材・文●江國森（サッカーダイジェストWeb編集部／現地特派）

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