一時は逆転するも
[J1第13節]川崎 2-2 浦和/5月21日/Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu
勝点1を得た意味よりも、勝点2を失ったショックのほうが大きいゲームとなった。
サウジアラビアで集中開催されたACLエリートから帰国後、連戦を戦う川崎は3連勝を目指してホームで浦和と対戦。42分に先制を許しながら、前半アディショナルタイムに同点に追いつき、86分には華麗な崩しから逆転に成功した。
しかし後半アディショナルタイム、ラストプレーで左サイドからクロスを入れられると、その流れから失点。直後に試合終了のホイッスルを聞くと、選手たちは次々にピッチに倒れ込んだ。
ドローながら土壇場で勝利を逃したショックはあっただろう。ただ、重要な一戦に敗れたかのような悲壮感漂う雰囲気は、ポジティブに考えれば、ひとつの勝利に対する欲求が高まっている証しのようにも映った。
キャプテンの脇坂泰斗も力強く語った。
「優勝を目指すチームはそうでないといけない。ただ、優勝するチームはこういうところで勝点を落とさない。まだまだ自分たちは足りないし、でも自分たちが持っているものはリーグを代表しても、上に立てる力があると思っているので、それを証明できるように。まだ成長段階だとも感じるので、試合を終わるごとに伸びしろと課題があることは幸せ。それを前向きに捉えて、幸い、4日後に試合があるのでそこに向かってやっていきたいです」
【動画】川崎の華麗な崩しからの瀬川のゴール
勝点1を得た意味よりも、勝点2を失ったショックのほうが大きいゲームとなった。
サウジアラビアで集中開催されたACLエリートから帰国後、連戦を戦う川崎は3連勝を目指してホームで浦和と対戦。42分に先制を許しながら、前半アディショナルタイムに同点に追いつき、86分には華麗な崩しから逆転に成功した。
しかし後半アディショナルタイム、ラストプレーで左サイドからクロスを入れられると、その流れから失点。直後に試合終了のホイッスルを聞くと、選手たちは次々にピッチに倒れ込んだ。
ドローながら土壇場で勝利を逃したショックはあっただろう。ただ、重要な一戦に敗れたかのような悲壮感漂う雰囲気は、ポジティブに考えれば、ひとつの勝利に対する欲求が高まっている証しのようにも映った。
キャプテンの脇坂泰斗も力強く語った。
「優勝を目指すチームはそうでないといけない。ただ、優勝するチームはこういうところで勝点を落とさない。まだまだ自分たちは足りないし、でも自分たちが持っているものはリーグを代表しても、上に立てる力があると思っているので、それを証明できるように。まだ成長段階だとも感じるので、試合を終わるごとに伸びしろと課題があることは幸せ。それを前向きに捉えて、幸い、4日後に試合があるのでそこに向かってやっていきたいです」
【動画】川崎の華麗な崩しからの瀬川のゴール
また、途中出場から一時、逆転となるゴールの起点になった大関友翔も続ける。
「試合後のチームの雰囲気は落ち込んでいる部分もありました。勝点2を落としてしまった。ただ反省をしながら切り替えるしかないですし、この1試合をどう活かすかを考えなくちゃいけない。
ACLで負けて絶対にリーグで優勝したい。鹿島と少し差が離れてしまって落とせる試合がないと考えていたなかでの今日の結果だったので重いものがありますが、1試合での勝ちに対する貪欲さは大きく芽生えているはず。そこは前向きに捉えて、チーム全員で同じ方向を見て、中3日で次に備えたいです」
また、86分のゴールはここまで出場機会に恵まれず、努力を続けた瀬川祐輔が決めたことに意味があった。
大関は「瀬川くんもACLからベンチスタートが続いていて、苦しい想いをしているのを聞いたり、見たりしていた。でも、自分たちにいつも明るい言葉をかけてくれる。自分が出なくてもチームのために声を出す姿をすごく尊敬していました。だからこそ瀬川くんが取ってくれたのは嬉しかったですし、何より自分がそこに絡めたことが良かったです」と振り返り、脇坂も想いを口にした。
「試合に出る出ない、いろんな想いをしている選手はどのチームにもいて、一人ひとりの想い、力をひとつにして戦うのが良いチームだと思います。それが良い方向に向いている。キャプテンとしてしていることは特にないんですが、そういったモノをピッチで出すには、トレーニングでピッチに立つ権利を掴まなくてはいけない。そこをみんなやっている結果、こうやってチャンスを手にしている。
そういった経験を若い選手、試合に出ていない選手に、自分も実際プロに入って1年間はまったく試合に出られなかったですし、そういった体験、経験は先輩たちはしているので、伝えてあげるのもそうですし、ピッチに立った時に活躍する、勇気を与える、そういうことは引き続きやっていきたいです」
首位の鹿島とは消化試合がひとつ少ないなかで勝点12差。ACLエリートでの準優勝を経て、勝利への欲求を増したチームは、このドローを糧にさらに前に進むはずである。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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「試合後のチームの雰囲気は落ち込んでいる部分もありました。勝点2を落としてしまった。ただ反省をしながら切り替えるしかないですし、この1試合をどう活かすかを考えなくちゃいけない。
ACLで負けて絶対にリーグで優勝したい。鹿島と少し差が離れてしまって落とせる試合がないと考えていたなかでの今日の結果だったので重いものがありますが、1試合での勝ちに対する貪欲さは大きく芽生えているはず。そこは前向きに捉えて、チーム全員で同じ方向を見て、中3日で次に備えたいです」
また、86分のゴールはここまで出場機会に恵まれず、努力を続けた瀬川祐輔が決めたことに意味があった。
大関は「瀬川くんもACLからベンチスタートが続いていて、苦しい想いをしているのを聞いたり、見たりしていた。でも、自分たちにいつも明るい言葉をかけてくれる。自分が出なくてもチームのために声を出す姿をすごく尊敬していました。だからこそ瀬川くんが取ってくれたのは嬉しかったですし、何より自分がそこに絡めたことが良かったです」と振り返り、脇坂も想いを口にした。
「試合に出る出ない、いろんな想いをしている選手はどのチームにもいて、一人ひとりの想い、力をひとつにして戦うのが良いチームだと思います。それが良い方向に向いている。キャプテンとしてしていることは特にないんですが、そういったモノをピッチで出すには、トレーニングでピッチに立つ権利を掴まなくてはいけない。そこをみんなやっている結果、こうやってチャンスを手にしている。
そういった経験を若い選手、試合に出ていない選手に、自分も実際プロに入って1年間はまったく試合に出られなかったですし、そういった体験、経験は先輩たちはしているので、伝えてあげるのもそうですし、ピッチに立った時に活躍する、勇気を与える、そういうことは引き続きやっていきたいです」
首位の鹿島とは消化試合がひとつ少ないなかで勝点12差。ACLエリートでの準優勝を経て、勝利への欲求を増したチームは、このドローを糧にさらに前に進むはずである。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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